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追憶の紋章 【Last】 追憶の紋章 -08-

Category : 追憶の紋章【Last】
「いろいろ大変だけどさ。…でも私はとっても満足してるよ、今の生活に」
「…本当に?」
「だから何でそう疑ってくるんだ?まったく、もう…」
リツが側に居てくれたら、私はもうそれだけで充分幸せだよ。
私の胸に顔をうずめながら、ミオは静かな口調でそう言った。

「ミオ…」
「わー、もう、なんか恥ずかしい!なんでこんなこと言わせるんだ」
見るなー、と言って顔を隠す彼女がとても愛しい。
「私も幸せだよ、ミオ」
だってミオがすぐ近くに、私の側に居てくれる。
そんな愛しくも可愛らしい彼女を、私はギュッと抱きしめながらそう言った。

「騎士とか王女とか…そんな身分に捕われずに、ミオの側に居られて嬉しいよ」
施設に居たあの頃のように。二人で何もかも分け合った日々。
「リツ…」
「愛してる、ミオ」
私はそう言った後、紅くなった顔を少しあげて私を見詰めるミオの唇に強引にキスをした。
彼女の柔らかい唇をしばらく味わう。
「ん、…はぁ。バカ、いきなりこんな所で」
誰かに見られたら、どうするんだよ、バカリツ。
唇を離した途端、顔を真っ赤にしながらそう言って拗ねるように口を尖らせるミオ。

「ちゃんと誰も居ないこと確認してるよ。これでも優秀な騎士だったからな、私は」
周囲の動きには敏感なのです。
私がそう言うと、ミオはクスッと一つ笑いを漏らす。
「そうだな、なんせドラゴンを倒した勇者様だもんな、リツは」
「ほとんど運とまぐれの連続で、後はユイやアズサ、それと仲間たちのお陰だけどな」
本当にそうだ。私がドラゴンスレイヤーだなんておこがましいよ。

「…そうなのか。ならユイたちにはもっと御礼を言っとくべきだったな」
リツを助けてくれてありがとう、て。
「今度会ったら、また言っておいて」
ミオの言葉を嬉しく思いながら、私は気軽にそう言ってみる。
「今度か、また会えるかな」
「会えるさ、すぐに」
妙に自信ありげに私がそう言うのを聞いて、ミオはちょっと首をかしげた。

「そうなの?」
「多分ね」
さっき私が願ったからね、と言おうとして私は口を閉ざした。
我ながらそれはかなり楽観的な理由だと思えたから。
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ジャンル : 小説・文学

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