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追憶の紋章 【Last】 追憶の紋章 -03-

Category : 追憶の紋章【Last】
「う…。わ、わかってるよ」
「むふふ。さあ、そろそろ二人のノロケ話でも聞いてみよっかなあ」
「は?な、何言って…」
「でさー、…ぶっちぇけどこまで行ってるの?」
急にひそひそ声になったユイは、私の耳元でとんでもないことを聞いてくる。

「な、なんだよ、いきなり!」
「しー、リッちゃん。大きな声出したら駄目でしょ」
あ、と…そうだった。私たちは今は緊迫した逃避行の途中で…。
「さあ、ほら小さな声でいいから。私に聞かせておくんなさい」
「ば!…いや、そんな話はどうでもいいから」
本当、今そんな話をしてる場合じゃなくてさ。

「えー、いいじゃん、言っちゃえ、言っちゃえ」
「…ユイ、見張り交代するよ。だからもう寝てていいよ」
「えー、つまんないなあ。もう、リッちゃん意外に照れ屋だねえ」
「おやすみ、ユイ」
「ブー、ブー」
まったくユイと話していると、今の状況を忘れるよ。
私は深い溜息を一つ零すと、隣でまだブツブツ文句を言っているユイを無視して、焚き火の火を消えないよう、小さな枝を放り投げた。

***

そうだ、そんな会話をした。他にもたわいもない話をたくさんしたけれど。
あの時は逃げることに必死で、少しも気にとめなかったけれど。
今になって思い出すと、あの時彼女はこう言ったのではないだろうか。

私、以外はね…と

炎に光に照らされた、ユイの濃い茶色の髪を私は思い出す。
彼女はあの時どんな表情をしていたのか、私には思い出せない。
だけど私は今になって何となく確信していた。彼女はきっとそう言ったのだと。

思えばユイはいつもどこか「人間」というものを突き放したような感じがあった。
- 固定観念に縛られている人間と、竜を意思の疎通を…
- 人間の願いってはっきりしているようで、曖昧だからねえ。
彼女がただの人間ではない事は、私ももう推測していたけれど。まさか…。

- ある意味リッちゃんは竜騎士の資格を得た、選ばれた騎士かもね。

私が王からあらぬ罪をきせられ、部屋の一室に軟禁されていた時。
確かユイはそんな事を言っていたような。

それに対して私自身は竜そのものが居ないのだから、とかそんな事を言った気がする。
あんな恐ろしいドラゴンを操って戦うなんて、遠慮したいかな…とも。
私の言葉に、ユイはただ頷いていたはずだけど。
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ジャンル : 小説・文学

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