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追憶の紋章 【18】 森の賢者 -09-

Category : 追憶の紋章【18】
それにしてもエルフに会うなんて…。
ドラゴンやら魔法使い、それにエルフと。
ここ数ヶ月で私は、神話の中だけと思われた神秘的な存在に、どれほど会ったことだろう。

私の背中に隠れるようにしてノドカを見ているミオも、驚いた表情をしている。
「出迎えが遅くなってごめんなさい。疲れたでしょう、私の家で休んで頂戴」
ノドカはそう言うと、私とミオを自分の家に招待してくれた。
それからしばらく、私とミオは彼女の家で世話になった。
森の中で住むのに必要な雑事をノドカから頼まれ、それを二人で手伝いながら過ごす日々。

「迷いの森」とはその名の通り。
普通の人間が入れば、迷い迷って最後には元の場所に戻ってしまう。
王都からの追手の隊も、どうやら私たち二人がこの森に入った情報は掴んだようだ。
私たちが入ったすぐ後に、追手の隊は同じように森の中に入ってきたが、迷い疲れきって元に戻るというのを繰り返し、結局一旦は諦めて王都へと戻ったようだ。

「ここに居る限り心配はいらないわ」
最初にノドカは、私たちにそう断言したのも頷ける。
私とミオは追手に捕われる心配から解放され、短い間だったけれど森の中で穏やかな日々を過ごした。

ノドカは、ユイやムギの姉妹弟子だった。『偉大なる魔法使い』の三人の弟子の一人。
光の賢者とも呼ばれた彼は、晩年になって三人の弟子を持ったそうだ。
「最初は私、次にムギ。そして最後がユイよ」
ちなみにアズサは弟子ではないらしい。
彼女が魔法を使う処を何度か見ていた私は、てっきりアズサも「偉大なる魔法使い」の弟子の一人だと思っていたのだけど。

「彼女も魔法は使えるけど。彼女は師の使い魔なの」
「使い魔?」とミオが聞き返す。
「ええ。私たちの師、『偉大なる魔法使い』の最後の使い魔だったのよ」
ノドカやユイの師匠である彼は、自分の側には常に使い魔を従えていた。
アズサは彼と契約した、最後の使い魔だった。

「師が亡くなった後は、使い魔としての契約は破棄されたんだけど」
アズサは師匠の最後の弟子となったユイの事が、どうにも心配で放っておけないと思ったらしく、使い魔の契約が切れた後はずっと、自分の意思でユイの助手兼保護者をやっているのだとか。

「使い魔って…つまりあの娘は人間じゃないの?」
ミオが信じられないと言った様子で、ノドカに聞いている。
「そうよ。本当の姿は猫なの」
「え!?」
ノドカの言葉に、私は思わず声を上げてしまった。
「魔法使いの使い魔って、大体相場は黒猫って決まってるから」
「…」
アズサは魔法で「猫」に化けていたわけじゃなくて、「人間」に化けていたのか。
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