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追憶の紋章 【18】 森の賢者 -08-

Category : 追憶の紋章【18】
久しぶりに見た紋章は、「赤枝の騎士」と呼ばれた王宮での日々を思い出させた。
そんな事もあったな、と私は少々苦笑いしてしまう。
しばらく懐かしいそれを見ていると、私の中でどっと封印していた過去の記憶が戻ってきた。

念願叶って騎士になり、叙任式で数年振りにミオと再会した日のこと。
ムギの協力を得て、ミオと隠れて会っていたあの頃。
突然ドラゴンが現れ討伐軍に結成され、私もそれに参加したこと。
途中で忘れっぽい魔法使いに出会い、仲間と共にドラゴンを倒したこと。
王に突然理不尽な罪を着せられようとしたこと。
ミオを連れて王宮から脱出しようとした際に、伯爵や仲間たちが助けてくれたこと。

…「赤枝の紋章」を見ていると、昔の記憶がどんどん思い出されていく。
なんだか随分昔のような気がするけど、まだ五年くらい前のことだっけ。
ほんの五年前までは、私とミオは王都に住んでいたんだなあ…。
そう思うと私はハンカチを一度ギュッと握り締めた。

幼い頃過ごした施設。優しかった園長先生。
街の中を仕事を求めて探し歩いた日々。
ミオが突然連れていかれて、雪の中必死に馬車を追いかけたとき。
王宮の門前で門番に槍でこずかれ倒れていたとき、伯爵に助けられたこと。

伯爵に騎士になるように薦められたことなどが、鮮やかに頭に蘇る。
ああ、何もかもが懐かしい…。

「それからもいろいろあったな…」
追手から逃れ、ユイの指示通り「迷いの森」に入った私とミオは、しばらく森の中を彷徨った。
しかし程なく私たちの前に、「森の賢者」ことノドカが姿を現した。

「…貴方達の事は、ユイから聞いてるわ。私の名前はノドカ」
森の中を風と共に現れた彼女はそう言って、頭を覆っていたフードを脱いだ。
フードの下から現れたのは、端正な顔立ちに紅い眼鏡をかけた、一見私たちと同じ年くらいの少女だった。だが、私たちとは決定的に違う部分がある。
「驚かせたかしら」
「き、君は…」
「そう、私はエルフ。すべての森を守護する種族の一人」
高く尖った耳が、彼女がエルフであることを証明していた。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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