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追憶の紋章 【18】 森の賢者 -05-

Category : 追憶の紋章【18】
契約を交わす際、師から受け取った「青い輝石」を取り戻したムギ。
彼女がその気になれば「永劫の時を生きる魔女」から人間に戻れる。
私はその手筈を、亡くなった師から受け継いでいた。
彼女が望むなら、私はまた「エルフの秘術」を使うつもりだった。

けれど今の処、ムギからはなんの連絡もない。
まあ、もうすでに百五十年も生きてきた彼女だ。
そう簡単に人の身に戻るかどうか決断するのは、なかなか難しいだろう。
私としては彼女の気持ちが固まるまで、いつまででも待つつもりだ。
時間だけは腐る程ある私たちだから…。

「そっか。とにかく二人とも元気にしてるんだね~」
ムギの事を考えていた私に、ユイのどこか能天気な言葉が耳に入ってくる。
「ええ」
船に乗って島を渡った二人は、今は多分穏やかに日々を過ごしているだろう。
二人が乗ってきた黒い馬は、今はこの森で私の仕事を手伝ってくれていた。
ムギが信頼して二人の事をまかせただけあって、頭のいい馬だった。

「なんか会いにいきたくなっちゃった」
「また思い出した途端、唐突に…」
彼女の気まぐれはいつもの事だけど。
「うーん、行ってみようかな」
「え、もしかして島に?」
「うん!」
「入れてもらえるかしら…」
「なんとかなるよー、てゆうかノドカちゃん」
「はいはい、一応手紙は書いておくけど」
あそこの長老、エルフ以外の魔法使いは基本的に好きじゃないんだけど。
私はそう思いながらも、とりあえず後で手紙を書くことにした。

偉大なる魔法使いであった師の弟子となったのは、エルフの私と人間のムギ、そしてユイの三人だけ。ユイは三人の中で最も巨大な魔力を持ち、最も早く魔法を覚えた。
(でも覚える時の倍のスピードで、忘れていってしまうのだけど…)

ユイは人間ではない、でもエルフでもない。

彼女の種族がなんなのか、いやもっと正確にいうと「正体」が何か。私とムギは知らない。
ついでに言えば、彼女自身もよくわかっていないようだ。
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ジャンル : 小説・文学

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