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追憶の紋章 【18】 森の賢者 -01-

Category : 追憶の紋章【18】
そう言えば前に、この場所を誰かに教えたような気がする。
あれは誰だっけ?どうしてここに行くように言ったんだっけ…?

この「迷いの森」の中で少女が一人、何かぶつぶつと呟きながら歩いている。
久しぶりに見た彼女は、私の友人でもあり妹弟子でもあった。
…そういえば彼女の姿を見たのは、何十年振りくらいだろうか?

「ユイ」
深い森の中。ぼんやりと森の中を歩く魔法使いの前に、私は風に乗って姿を現した。
「………ノドカちゃん!」
「なんか今ちょっと間があったわね」
微妙な時間差があったけれども、嬉しそうに自分の名を呼んで抱きついてきた友人が相変わらずのようで、私はちょっと苦笑してしまう。
永劫の時を生きる魔法使いだから…という訳でもないだろうけど。
ユイは時折過去の一部を、すっぽりと忘れてしまうことがある。
だが目の前に突然現れた自分の姉弟子を、ユイはなんとか覚えていたようだ。

「久しぶりね、ユイ」
「うん、久しぶり~」
そう言うと、ユイは私から少し離れた。
「ユイがここに一人で来るなんて珍しいわね。今日はアズサちゃんはどうしたの?貴女のお目付け役の」
二人はいつも一緒で、ワンセット。
忘れっぽい魔法使いと、しっかり者の助手ならぬ保護者。
「あ、そう言えば宿で待ってて下さいね、とか言われてたような…」
「…また勝手に動いて。まあ、彼女のことだから、どうせすぐに貴女がここに来ているってことくらい気付くでしょうけど」
相変わらず苦労しているようね、アズサちゃん。
私はつくづく彼女に同情する。

「前に会ったのはいつだったっけ?」
「さあ、さすがに私も忘れたわ。ところで今日は急にどうしたの?」
「うーん、なんとなく近くまで来たから」
ご挨拶ー、と言って笑うユイ。
「あら、そうなの。てっきり私は前にここに来た、二人の人間の事を聞きにきたんだと思ってたんだけど…」
「二人?人間?」
「…はい、頑張って思い出しましょうね、ユイ」
「…………あ!」
「思い出した?」
「騎士さんとお姫様だよね!」
「…二人の名前までは、まだ思い出せてないようね」
とりあえず思い出そうとしているユイを、私は風の中に入れて連れて行くことにした。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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