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風邪とライブと昔の君 【後編】 -02-

Category : SS( 風邪とライブと… 【後編】 )
「…泣くなよ、秋山。お前は笑ってる方がいいよ」
これも昔、俺よく言ってたよな。
彼はまたそう言って少し笑ったけど。
熱のせいか紅い彼の顔が、ますます紅くなったように見えた。
もしかして、…ちょっと照れているのかな?

そんな風に思うと私は少しおかしくなって、さっきまでの悲しい気持ちがだいぶ薄らいできた。
「…私が泣き虫だったのは、田井中君がいたずらしてきたからってのもあったんだぞ」
そう言って私も少し笑った。
泣き笑いって、きっと今みたいなこと言うんだろう。
「はは、そうだったなあ」
彼もまた笑ってくれたけど、その声はとてもしんどそうだった。
今こそ言わなきゃ、ちゃんと起きている彼に謝らないと。
「ごめんね…」
熱のせいで少しだるそうにしている彼を見ながら、私はようやくちゃんと謝ることができた。

「ん?…そういや、さっきから何をずっと謝ってるんだ?」
「え?あの、田井中君が風邪を引いたの私のせいだから…」
「は?なんで、お前のせいなんだ?」
「だ、だから。この間雨の中、私を待っててくれたから」
「ああー、あれ?別に違うぜ」
「いや、そうだと思うけど…」
「違うって」
「そうだよ、絶対そう」
「ちげーってば!俺がちょっと腹出してねちまったからさー」
「え、腹出してって。いや、そんなの…」
「なんか目が覚めたらさー、布団とか放り出してすげー格好で寝ててさ」
「ば、馬鹿みたい。てかそんなの嘘だろ。とにかく私のせいで…」
「違うって言ってるだろ、まったく昔からそういうトコ強情だよなー」
「な!す、素直に悪いと思って謝ってるのに、な、なにそれ」
「意地っ張りの澪ちゃんは変わらねー」
「な、なんだよ。もう、知らない!」
「あはは、そうそう。妙にしおらしいのより、そっちの方がお前には似合ってるぜ」
そう言ってアハハと笑おうとした彼は、すぐにひどく咳き込んだ。

「あ、ごめん。だ、大丈夫…?」
「ゲホ、だ、ゲホ、大丈夫だって、これゲホくらい」
一晩寝てりゃー、直る。
苦しい息の中彼は相変わらずそう言うけど。
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ジャンル : 小説・文学

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