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風邪とライブと昔の君 【前編】- 01 -

Category : SS( 風邪とライブと… 【前編】 )
ああ、どうしよう。遅くなってしまった。

いつもの学校からの帰り道。
放課後から降り出した雨は、少し強くなってきている。
無意識に傘を持つ手に力を入れる私は、内心ひどく焦っていた。

学祭がもうすぐに迫った今日は、準備に追われていつもより帰りが遅くなっていた。
一緒に帰っている部活の友人の前では平静を装おいながらも。
私は不安な気持ちで一杯になっていた。
彼をこんな雨の日に、待たせてしまっているかもしれないという不安。

「澪ちゃん、バイバイ」
「あ、う、うん。バイバイ」
皆と分かれるいつもの交差点で、信号を渡っていく友人たちに手を振る。
彼女たちが見えなくなると、私は猛然と走り出した。
傘を持ってくれていたらいいけど…。
私はそう思いながら、慌てていつもの道の角を曲がる。
そこには最近家まで一緒に帰るようになっていた、私の幼馴染が立っていた。

「お、来たか」
今日はちょっと遅かったな、と笑って言う彼の姿を見て私は思わず絶句した。
「た、田井中君…」
やっぱり彼は傘を持っていなかった。
頭から水を被ったように、彼はすでにずぶ濡れになっていた。
子供の頃から「りっちゃん」はいつだって、傘なんか持って歩くの面倒くさいと言ってよく雨に濡れていたから、そんな予感はしていたんだけど…。

私は慌てて自分の持つ傘の中に彼を入れる。
「お?いいよ、いいよ。もう今更入ってもなあ」
「いいから入って」
傘の下から出ようとする彼の腕を取って私は引き止めた。
そのまま鞄からハンドタオルを出して、彼の体を拭き始める。

「お、おいおい、いいって!そんなんしてくれなくても」
「駄目だよ!このままじゃ風邪引いちゃう」
もうすぐ学祭も近いのに。風邪なんか引いてライブに出れなくなったら…。
「へへーん、俺はそんなにヤワじゃねーよ」
「とにかくちょっとじっとしてて…」
彼の言葉には耳を貸さず、私はタオルで髪についた水をタオルで拭き続けた。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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