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追憶の紋章 【17】 貴女の側で羽を休めて -08-

Category : 追憶の紋章【17】
…王と伯爵と私の三人で話した夜から、数日程たった頃。
私は王宮を出て、王都の中にある貴族の邸を訪ねていた。

「いらっしゃい、ムギ」
「こんにちわ、サワコさん」
私が訪れた場所は、男爵のお邸。神官騎士でもあるサワコさんのご実家。
「ここに来たのは久しぶりじゃない、ムギ」
「そうですね」
貴族の邸と言っても、ここはそれほど広くはない。
ただ住んでいる人の趣味の良さを示すように、居心地がとてもよい場所。

サワコさんの私室に案内された私は、執事さんから温かい紅茶を一つ頂く。
「さて、と。王宮内ではようやくなんとか事は収まった…てな感じ?」
「ええ」
私が頷くと、サワコさんは満足そうな表情を浮かべた。

***

王は私と伯爵に約束してくれた通り。
魔法士たちの罪を問い、ドワーフたちから奪った宝石類を全て吐き出させた。
私はそれらをドワーフやオークの一族へと送り返しておいた。
王宮を騒がせ「反逆者」の烙印を押された騎士たちも、皆軽い処分で済んだ。
大臣たちからの異論も多かったけれど、王は断固とした態度で彼らの処分を決定した。

伯爵は王子の家庭教師となり、さらに王弟の第二子息である彼も大臣の職に就いた。
伯爵と大臣となった殿下二人で、今後幼い王子をサポートして行くことになるだろう。
しかし騎士たちには寛大な処分を下した王だが、リッちゃん…「赤枝の騎士」と姫への追手の隊を送る事を止めることはなかった。

「これだけは、もう王がどうとかこうとうかの問題ではない!父親としての問題だー!」
十年間探し続けて、ようやく会えた娘。
やむをえず隣国へと手放すことさえ、王は本当は嫌でたまらなかったらしい。
だが「王妃」となるならまだあの娘も幸せだろう、とそれは我慢できた。
しかし英雄とはいえ一介の騎士が、あっさりと自分の目の前からかっさらっていってしまった。
それに対してもはや王としてではなく、父親としての怒りを爆発させる王を目の当たりにすると私も伯爵も、もうこれ以上何も言えなかった。

リッちゃんの身を心配する伯爵には、私の仲間がついていると伝えて安心してもらった。
アズサちゃんから二人を「迷いの森」へと向かわせた事は聞いている。
今後は「森の賢者」が、二人を助けてくれるだろう。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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