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追憶の紋章 【16】 過去との決別 -10-

Category : 追憶の紋章【16】
「彼はかなり悩んだようですが、最終的には自分の孫娘に石の管理を託しました」
神官長の神官魔法も加え、その後は魔力を持って産まれた王家の女性たちによって、石は綿々と受け継がれていきました。
「…王女殿下も、遠きながらも我が一族の血を受け継ぐ女性です」
ミオちゃんも祈りの乙女になる資格を持つ女性。

「陛下、貴方がドラゴンを操ろうとしたのも、ドラゴンからの呪縛がまだ消え去っていない証拠です」
「な、何と…?」
「もう呪いは断ち切りましょう」
「…断ち切る」
「この石も祈りの乙女なんて存在も、もう要らないんです…」

初代の王から、悲しい呪いを受け継いだ正統なる王よ。
どうか私にこの石を返すと言って下さい。

私はそう言うと、陛下の前に石を持った手を差し出した。

「さあ、陛下。私に石を返すと…」
「うう…」
青い輝石を目の辺りにしてから、王の様子はおかしかった。
体を震わせ、目を血走らせている。
「陛下?」
そんな王の様子を見て不思議に思った伯爵が、陛下に近寄ろうとした。
「ち、近づくな!」
王は大声そう叫ぶと、息を切らせながら私を睨みつける。
「そ、それをこちらに渡せ」
「返す、と言って下さい、陛下」
「それは、我が王家の秘宝、王家の人間が管理する物だ!」
「…いいえ、陛下」
これは本来なら百五十年前、彼が私にあの森で返していなければいけなかった物です。

もし約束通り。
石を彼から返してもらっていたら、私はどうなっていたのだろう。
人間を捨て、「魔女」になることもなかったのだろうか…。

「これ以上この石を持っていれば、呪いは永遠に続きます」
私はそんな思いを振り払い、血走った目をする王に静かに話しかける。
私の話を聞きながらも、王はひどく苦しそうだった。
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ジャンル : 小説・文学

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