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追憶の紋章 【16】 過去との決別 -04-

Category : 追憶の紋章【16】
…でもなんだか、今思い出してみると。
師とユイちゃんてよく似てるわねえ。雰囲気とか、財布を忘れたりする処とか。
そういえば彼女が常に纏っている黒いローブは、師から譲り受けたものだっけ。
私はそんな風に思いながらも、また意識を過去に戻していく。

***

ユイさんはなぜかムギさんの過去の話を、童話風に私に話している。
普通に話すより、そっちの方がおもしろいと思ってるのかな?
まあ別にそれに私は異論はないので、黙って彼女の話を聞いていた。
「彼がドラゴン討伐に出る前夜。彼女は寮を抜け出して教会に向かいました…」

明日出発する彼のために、一日中祈りの言葉を捧げるために。
教会で一心不乱に祈りを捧げる彼女に、後ろから不意に誰かが声を掛けてきました。
「彼を助けたいかね」
一人深夜の教会で祈りを捧げていた彼女は、慌てて後ろを振り向きました。
そこにはいつ彼女にお話をしてくれる、あのお爺さんが立っていました。
彼女はこんな夜更けに突然現れ、さらに誰にも言ったことがない彼の事をお爺さんが知っていた事に驚いていました。

なぜ知っているのだろう…と驚く彼女にお爺さんはさして気にした様子もなく。
いつも纏っている大きなローズの奥から、小さな袋を取り出しました。
お爺さんは小さな袋を彼女に渡すと、中を見てご覧と言いました。
彼女が袋の中を見てみると、中にあったのは青く輝く小さな石。

- それは魔法石だよ。

お爺さんはそう言いました。
その昔、竜騎士たちが竜を制御するために、祈りの乙女より預かった魔法石。
そう言った後、お爺さんはこの青い石の由来を丁寧に彼女に説明し始めたのです。

今はもう滅びた帝国。
その帝国にあって最強と詠われた竜騎士団。
物語を読むのが大好きな彼女は、もちろん竜騎士団の事も本で読んで知っていました。
それは竜を操り空を翔け、剣を奮って戦った騎士たちの話。

お爺さんが彼女に見せたその青い石は、人間とドラゴンの意思の疎通を図る道具。
竜騎士たちが常に持っていた魔法石でした。
しかしその石を持っているだけではドラゴンとの意思の疎通も、ましてや制御などできませんでした。その石に魔力を注ぐことができる、特別な能力を持った乙女の力が必要なのです。

お爺さんは彼女に言いました。
貴女は石に魔力を注ぐことができる、特別な能力を持った乙女だ…と。
実は彼女の家は代々、竜を制御する程の魔力を持った乙女を出す血筋だったのです。
一族から代々不思議な魔力を持つ乙女が時折産まれる。そのお陰で彼女の一族は、帝国貴族の中でも最高位の「公爵」の称号を与えられていたのです。
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ジャンル : 小説・文学

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