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追憶の紋章 【15】 魔法騎士の過去 -07-

Category : 追憶の紋章【15】
「陛下、彼ら魔法士たちは最初からドワーフや、ノームの宝を狙っていたのでしょう」
その為に制御実験と偽り、わざわざ街に近いあの廃坑へドラゴンを移したと思われます。
私の報告を聞いて、ますます陛下は怒りの表情を表す。

「魔法士たちは、なぜそんな真似を!」
「…王弟殿下の進言もあって、魔法士たちの研究費も随分減らされていましたからな」
それとも宝石を見て、彼らもその美しさに狂ってしまったのかもしれませんな。
そう言った伯爵は、頭を左右に振りながら溜息を一つ付いた。
「むむむ…」
「陛下、ドワーフやノームの王は、魔法士たちの行動に怒ってはいます」
ですが、ドラゴンを倒したのが同じ人間の騎士団であることから、彼らの気持ちも多少軟化しております。

「すみやかに奪った宝石を返し、魔法士たちに厳格なる処罰を与えるならば、これ以上は何も言わないと私に約束してくれました」
「…もしそうしないと言えば、どうなると言うのだ」
「彼らはこの国の主要な鉱石全てに呪いをかけると言っています」
「の、呪いだと!」
「そうです。彼らは普段は温厚な一族ですが、名誉を傷つけらればそれなりの行動に出ます」
宝石類になる鉱石などはともかくとして、燃料として普段の生活を支える鉱石などに呪いが掛けられてしまえば、国は大混乱に陥るだろう。

「彼らの要求を聞き入れて下さるなら、その後の交渉は私の方で責任を持って果たします」
「そなたが…」
「お任せ下さい。魔法士たちの罪は明白です」
王は私の言葉に一度大きく息を吐くと、乱暴な手つきでグラスにワインを注ぎ、一気にそれを飲み干した。
「…魔法士たちの罪は確かなようだ。それについては余も認めよう」
だがそれと騎士たちの問題は別だ。王宮内で騒動を起こした罪はやはり重い。
そう言いながら、王は少しお酒の匂いが混じった息を吐いた。

「陛下、それは先程も申し上げましたが…」
「…だが王族でもある我が甥や、上級貴族の称号を持つ諸侯たちからの嘆願が出たことは無視できぬ」
伯爵の言葉を遮って、陛下は話を続ける。
「彼らの嘆願を丸っきり無視したとあらば、王宮内で多少の波紋が生じよう…」
「陛下…」
「それに確かに余の誤りもあった。ドラゴンを使えば強力な戦力になる思い、魔法士たちに研究を命じたのも事実だ」
王は言いにくそうに、だがはっきりとその点を認めた。

…数十年程前、隣国との国境付近の山で小さな地震が起こった。
しかし山の一部が崩れたくらいで、周囲にはほとんど被害はなかった。
だが崩れた場所から、思いもよらぬものがその姿を現したのだ。
「それがあのドラゴンだ」
眠るドラゴンの報告を受けた先王(現国王の父)は、触らぬ神に祟りなしとばかりに、山の一部を封鎖し、人を寄せ付けないようにしたのだ。
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