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追憶の紋章 【15】 魔法騎士の過去 -06-

Category : 追憶の紋章【15】
「陛下のお気持ちはお察します。ですが今は状況が違います」
先日の王宮内における騎士同士の戦いで、軍隊を支持する王弟の立場も今はやや弱い。
「今なら騎士のみならず、魔法士たちを含む新たな軍の再編をする絶好の機会です」
私は王にそう進言した。

「しかしそれでも魔法士たちの罪は…」
「いいえ、陛下。魔法士たちの真の罪は、ドラゴンの操縦に失敗した事とはまた別にあります」
「…何?」
不思議な面持ちを見せる陛下に見ながら、私は小さな声で呪文を唱えた。
私の手に光が集まると同時に、丸められた紙が現れる。
「な…」
「ほうー」
魔法の光を見て驚く陛下と、感心する伯爵。
「これはこの国に住むドワーフとノーム、両方の王から預かってきた手紙です」
そう言って私は紙にかかれた内容をゆっくりとした口調で読み上げる。
手紙の内容を私から聞いた陛下と伯爵をは、同様に驚きの表情を浮かべていた。

ドワーフ、ノームの王の主張はこうだ。
あの廃坑となっていた洞窟内で得たであろう、鉱石を研磨して作った宝石や水晶等を、すみやかに我等に返還することを要求する、と。
「な、何のことだ、余にはさっぱりわからぬ!」
「陛下。魔法士たちはドラゴンを使い、洞窟内に住んでいたドワーフやノームの宝を強奪したのです」

あの廃坑には長年ドワーフやノームたちが人知れず住んでいた。手先が器用で細工師や鍛冶師が多い彼らは、あの廃坑の中で、人間には扱えない不思議な鉱石を使って宝石などを作りだしていた。
「しかし突然ドラゴンが入ってきたせいで、彼らは慌てて取るものも取らず逃げ出しました」

傍若無人なドラゴンに腹を立てつつも、しばらく別の場所に避難していた彼らだが。
先日王国の騎士団の手によって退治されたと聞いて、すぐに廃坑に戻ってきた。
だが戻ってみると、中に隠し置いてあった宝石類や鉱石が全てなくなっていた。
「彼らは今だ廃坑内で倒れたドラゴンの側にいる、魔法士たちを疑いました」

「…しかし魔法士たちがそれらドワーフの宝石を奪ったという、証拠はあるんですかな?」
確証もなく魔法士たちを疑う訳にはいかぬ、と伯爵は慎重な様子で私にそう聞いてきた。
「あります、伯爵。すでにその事実は、私の方で調べております」
申し訳ありませんが、数人の魔法士たちに魔法を使って、洗いざらい吐いてもらいました。
私はそう言いながら、ポケットに入れておいた大きな紅い宝石を一つ取り出す。

「おお、見事な宝石ですな…」
「魔法士の一人が持っていたものです」
「な、なんと。ではそれは事実なのか!?ドワーフやノームの宝石があったなどと、余はそんな報告は受けておらぬ!」
宝石を見た陛下は、怒りのためかワナワナと体を震わせ始めた。
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