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追憶の紋章 【15】 魔法騎士の過去 -04-

Category : 追憶の紋章【15】
「相変わらずの減らず口だな、伯よ。そなたが余の幼少の頃からの学問や剣の師で無ければ、即刻その首斬り落としてやるところだが…」
「陛下が昔の事をお忘れになっておられず、臣は歓喜に絶えません」
そう言うと伯爵は、オイオイと泣き真似を見せる。

「ふん、もう、よいわ!…で、そちらの魔法騎士は余に何の話を聞かせるつもりか」
先程まで伯爵を睨みつけていた陛下が、今度は私に鋭い視線を向ける。
「陛下、お話をさせて頂く前に、まずは私からも今回の王宮内での騒動を起こした彼らに、寛大なる処置をお願い申し上げます」
私はそう言うと、膝を下ろし深々と頭を下げた。

「黙れ、その件に関して余はお前になど意見等求めてはおらぬ」
第一に魔法騎士よ。先程も申したが、姫をむざむざと誘拐された罪は決して軽くはないぞ。
陛下は吐き捨てるようにそう言うと、椅子に深く座りなおした。
「仰せの通りです。私の責任は大変に重い」
なぜなら私自身が、姫と赤枝の騎士の逃亡に力を貸しておりましたゆえ。
「何だと!?」
私の言葉に陛下は怒りの形相を見せる。

「陛下。赤枝の騎士の願いは、姫と昔のように一緒に暮らすことでした」
陛下はドラゴンを倒した者には、思いのままの恩賞を与えるとおっしゃっていましたが…。
「赤枝の騎士がそう願ったなら、陛下はそれを聞きいれるおつもりでしたか?」
「…そ、それは」
「一国の王が約束を破りますか?しかも自分に都合の悪い事実を隠すために、竜を倒した英雄を陥れようとするなど。一国の王とは思えぬ愚かな行為です」
「き、貴様!」
はっきりとした私から非難の言葉を聞いた陛下は、ワインで少し紅くなっていた顔をますます赤くさせた。

「陛下、陛下自身が魔法士たちに竜の制御を研究するように命じた事は、すでに私は承知しております」
「何の事だ…」
「勝手な事とは存じておりますが、魔法士たち数人に魔法を掛け、今回の件はにおいては全て白状してもらいました」
「何!?」
「ほう、そんな魔法が使えるとは…」
驚く陛下とは対照的に、感心したように頷く伯爵。

「陛下、それは事実でござますかな?」
「…」
伯爵の問いに無言を貫く王。
「とあらば、ドラゴンを制御する事に失敗した魔法士たちを含め、それを登用した陛下の責任もありましょう」
「余は、…知らぬ!」
「残念ですが、陛下。証拠はもう固まっております」
その気になれば魔法によって、魔法士たちに大臣たちの前で告白させることも出来るのです。

「もちろん、王弟殿下の前でも」
王弟の名前を出すと、陛下はやはり少々動揺したようだった。
脅迫のような言い方をするのは少々心苦しいんけれど、やはり効果はある。
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