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追憶の紋章 【15】 魔法騎士の過去 -02-

Category : 追憶の紋章【15】
…王宮内で味方同士、それも兵士だけなく栄える近衛騎士までもが剣を抜いた。
その事実は、当然王宮内で大問題になっていた。

姫を「誘拐」した赤枝の騎士の逃亡に手を貸し、あまつさえ正門前で陣を固めて追跡しようとした騎馬隊を邪魔した彼ら。一般の兵士ならいざ知らず、近衛の称号まで持った騎士としてそれは許されざる行為だ。
謁見の間には文官、武官で要職に付いている者たちが集まり、緊急に会議が開かれる。
伯爵を中心として、正規軍に歯向かった彼ら「反逆者」たちの処遇について話し合われた。

会議は当初、彼ら「反逆者」たちに重い処罰をかすことで話を進んでいた。
だが会議の途中で、思わぬ事が起こった。
会議が始まってからしばらくして、謁見の間のドアが音高く開いたかと思うと、近衛騎士の正装を纏った騎士たちがぞろぞろと入ってきたのだ。その数、約二十人程。

「な、何事か」
突然現れた騎士たちに、大臣たちが驚きの声を上げる。
部屋に入ってきた騎士たち先頭にいたのは、ドラゴン討伐軍の軍隊長を務めた王弟殿下の第二子息だった。
「許可なく陛下の御前に多人数で現れたこと、どうぞお許し下さい」
元討伐軍の隊長である王弟の子息は頭を深く下げながらそう言うと、片膝を玉座へと続く赤いカーペットの上に落した。彼と一緒に来ていた他の騎士たちも同じように膝を下ろし、部屋の中央、玉座に座る陛下に向けて頭を深く下げる。

「ここに居る我等騎士一同。今回王宮内で騒動を起こした騎士及び兵士達に、寛大なるご処置を願うべく揃って参上致しました」
王弟の子息が堂々とした口調でそう言うと、陛下のすぐ側にいた王弟殿下がやや狼狽した様子で息子を見ている。
「お、お前はいきなり何を!?」
「…これは何の真似だ」
王弟の声を遮り、陛下がひどく不機嫌さを纏った低い声でそう問いかけた。
ジロリと陛下は自分の甥を睨みつける。

「…確かに神聖なる王宮内で剣や槍を奮ったことは、決して許されることではありません」
伯父の冷たい視線を受けても、王弟の子息は怯むことなく話を続ける。
「ですがドラゴンを倒した彼らの功績は、けっして小さくはありません」
陛下を見詰めるその視線は、固い決意を秘めたように揺れることもない。
「その偉大なる功を持って、今回ばかりはどうぞ彼らに寛大なご配慮を頂きたく、我等揃って参上致しました」
王弟の子息が再び頭を下げると、後ろに居た騎士たちもまた深く頭を下げた。
よく見ると、彼の後ろに居る騎士たちのほとんどが、上級貴族に連なる者ばかりだ。

「彼らは直接ドラゴンと戦い勝利した真の勇者です」
「彼らは私たちと共に、命がけでドラゴンと戦った仲間でございます」
「ドラゴンの炎や毒のブレスを浴びた者が、彼らによって多数救出されております」
「どうぞ今回ばかりは、その功もって寛大なご処置を切に望み申し上げます」

謁見の間に集まった騎士たちそれぞれから、彼らの嘆願を求める声が上がる。
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