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追憶の紋章 【14】 魔法使いとの別れ -09-

Category : 追憶の紋章【14】
「それに契約を守るのは、魔法使いの鉄則だからねー」
「契約…?あー、あれ?」
「あれ、リッちゃん忘れてたの?」
「いや、なんとゆうか気軽な気持ちだったから」
そういえば、そんな事してたっけと今更ながに思い出す私。
「あはは。駄目だよー。リッちゃん」

…それが善であれ、悪であれ、魔法使いとの契約は絶対だよ。

「何十年、何百年たっても。交わした契約が果たされるまで永遠に続くんだよ。だから今後は軽々しくしちゃ駄目だよ」
私みたいに、と笑って付け足すユイ。

「ユイさん、軽々しくしちゃ駄目って言いますけど…」
でも今回はユイさんからリツさんに、契約しようと持ちかけたんでしょ。
アズサがすぐにそう突っ込んできた。
「あはは。まあ、そうなんだけどねー」
「軽々しいのはどっちですか…」
アズサに言われて、また少し笑って誤魔化すユイ。

私は二人の会話を聞きながらも、ユイの方をじっと見詰めていた。
いつものおちゃらけた口調でアズサと話すユイの様子は、何も変わりないように見える。
だがついさっきユイが私と話をしている時に、ほんの僅かに彼女の瞳が紅く染まるのを見て、なぜか私は一瞬ゾクリと背中を震わせた。

昨日の夜、ユイと話しながら私が推測したように。
百五十年前から生きる魔女のムギと姉妹弟子でもあるユイは、只の魔法使いだけではなく、普通の人間ですらないのだろう。
私の自分の推測を裏づける何かが、彼女の瞳の中に一瞬垣間見えたような気がした。

「…わかった」
だが彼女が何者であっても、私の感謝と信頼の気持ちは少しも揺るぎはしない。
馬上で契約を交わしたあの時は、それ程深く考えていた訳ではなかったけれど。
ユイと…この不思議な魔法使いと契約した事を、今となっては自分で自分を誉めてあげたいくらいの気持ちに、私はなっているのだから。

ミオと二人で再び馬に乗りながら、私は心からそう思っていた。
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ジャンル : 小説・文学

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