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追憶の紋章 【14】 魔法使いとの別れ -08-

Category : 追憶の紋章【14】
「…ミオ」
「誤解しないで。私はリツと一緒に王宮を出たこと、一つも後悔なんてしてないよ」
私が何か言う前に、ミオは慌ててそう言ってきた。

「ただあの子は、母は違っても私のたった一人の弟だから…」
僅かな期間しか一緒に居れなかったけど、私を姉として慕ってくれた幼い子。
「弟が無事に王になれるか…」
いいえ、別に王になんかなってくれなくてもいいんだ。
ただ幸せに、元気に暮らしてくれれば。
「今更私が心配しても、もうどうにもならないことなんだけど…」
ミオはそう言いながら、少し寂しそうに笑った。

「心配なのも無理ないですけど。…それはあの子の運命です」
アズサは弟を身を心配するミオの肩に優しく触れながらそう言った。
「ま、大丈夫だよ。あーの王様が、黙って弟さんから玉座を奪われるような真似はさせないよー、きっと」
相変わらず暢気な口調を崩さないユイ。
「クス…そうかな」
確かにお父様なら、そう簡単にしてやられないはしないでしょうけど。
二人からそれぞれの励まし?の言葉を聞いたミオは、そう言って少し笑った。

「大事な人達の事を心配するのは無理もないけど」
今はリッちゃんもミオちゃんも、自分たちの幸せをまずは考えないと駄目だよー。
腕を組んで説教ぽくそう言うユイに、私は少々苦笑させられる。
「…わかった」
「ありがとう、ユイ」
私とミオはまた視線を合わせる。
ユイの言うとおりだ、もう賽は投げられたのだから。
結果はどうでるかわからないまでも、私たちは私たちの幸せを考えなくてはいけない。
それが私たちの為に戦ってくれた伯爵や仲間たち、さらにいろいろと手を尽くしてくれたムギやユイたちにできる、唯一の恩返しなのだから。

「はい、じゃあ、そう言う事で。さあ、さあ。話はここまで。そろそろ行かなきゃ」
「私たちはここで追手を最後まで食い止めておきます」
リッちゃんたちはとにかく「迷いの森」に急いで向かって。
ユイはそう言って、私たちに出発の準備を急がせた。

***

「…ユイ。何から何まで本当にありがとう」
荷物をまとめ、黒馬の手綱を引いた私は、最後に心から不思議な魔法使いに御礼を言葉を口にする。
「ドラゴン退治の時もリツを助けてくれたみたいで、…本当に本当にありがとう」
ミオもユイを抱きしめながら、何度も御礼を言う。
「いいよ、いいよ。リッちゃんは私やアズにゃんの命の恩人だしねー」
魔法使いは一度受けた恩義はとことん返すのです!
フンスと胸を張るユイ。
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ジャンル : 小説・文学

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