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追憶の紋章 【14】 魔法使いとの別れ -06-

Category : 追憶の紋章【14】
「リツ…」
「…大丈夫」
少し苦しそうな表情をする私を、ミオは心配そうに見詰めてくる。

「あー、その点はムギちゃんがなんとかしてくれるんじゃないかな」
「ムギが?」
王女としてお城に入ってからミオが只一人、心許せた親友でもある魔法騎士。
「ムギちゃん、いろいろ考えているから大丈夫って言ってたし」
そういえば王都を出た時、サワコさんも同じようなことを言っていったっけ。
「でも…」
ミオが心配そうな表情を浮かべる。
確かにいくらムギが王家に最も近い、公爵家の連なる者といえども、王の気持ちを変えさせることなど難しいだろう。反対に彼女自身も重い罰を受けてしまうのでは…。

「あ、その点はご心配なく。ムギさんは只の人間じゃありませんから」
「へ?」
「只の人間じゃない…?」
突然のアズサの言葉に、私とミオは思わず驚いて固まってしまう。
「ムギさんはユイさんと同じ魔法使いですよ」
「え、いや、確かに彼女は魔法騎士だけど…」
ムギが魔法を使える騎士だから、とミオが一応そう言ってみる。
「只の魔法使いじゃないんです。ユイさんもムギさんも同じ『偉大なる魔法使い』の弟子として選ばれた…」

『永劫なる時を生きる魔法使い』の一人なんです。

アズサは右手の人差し指を立てながら、あっさりとそう言った。

アズサは私たちに簡単に、『偉大なる魔法使い』の事や、ユイやムギがその魔法使いの三人の弟子の内の二人であることを説明してくれた。
『光の賢者』とも呼ばれる伝説の魔法使いの事は、私も噂で少しは聞いていた。
ミオも名前はくらいは知っているようだ。
「ムギが…」
私はすっかり毒気が抜かれたような気分だった。
彼女は只の魔法士などではなく、それどころか人間ですらなかった。
すでに百年以上は生きている「魔女」なのだ。

「…公爵家の令嬢じゃなかったの?」
私と同じようにひどく驚いた顔をしていたミオがユイにそう尋ねた。
確かに魔法騎士として、ムギがミオの側近兼護衛騎士になれたのには、王家に繋がる公爵家の一門…という貴族出身という身分が大きく関わっていたからなのだが。
「ううん、ムギちゃんは今の王家に繋がる、れっきとした公爵家の令嬢だよ」

但し百五十年くらい前の、ね。

ミオの疑問にはアズサでなく、ユイが答えた。
「ひゃ、百五十年前…」
ユイの言葉に驚いた私たちは、思わず目を合わせて見詰め合った。
それって、今の王家が誕生した頃じゃあないか…。
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ジャンル : 小説・文学

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