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追憶の紋章 【13】 王都脱出 -03-

Category : 追憶の紋章【13】
「さあ、ミオちゃん。もう行かなきゃ」
「…うん、ムギ、本当にありがとう」
「ええ。私もありがとう。ミオちゃんは私がとても久しぶりに得た、心からの親友よ」
「ムギ…」
「また会えるわ、きっと」
「うん、ムギ。またね…」
「ええ…」
「ミオ」
すでに剣と鎧を身に纏い、馬に乗っていた私は馬上からミオの手を取って後ろに乗せる。

「幸せに、ミオちゃん」
「ムギ、…ありがとう」
私の腰に両手を回すミオに一度軽く触れながら、私は一度ムギの方へと視線を向ける。
「私からもありがとう、ムギ」
「どういたしまして。リッちゃん、ミオちゃんを泣かせるような真似はしないでね」
「わかってる。…じゃあ、行くよ」
「ええ。アズサちゃん、リッちゃんとミオちゃんをよろしくね」
「任せてください」
「お願いするわ、ユイちゃんにもよろしく」

私はこっちでまだすることがあるから…。

ムギはそう言った後、馬の首筋に優しく触れて「お願いね」と呟いた。
ムギの声を聞いて、黒馬が一度大きく嘶いた。
私はもう一度だけムギと視線を合わせて顔を一つ頷かせると、手綱を強く引いて馬の腹を軽く蹴った。黒馬が一度前足を高く上げる。
ミオを後ろに乗せた私は、そのまま厩舎から飛び出すように馬を走らせた。

とにかく今は、王宮から出て行くことに専念しなければ!
王宮で得た唯一人の友人との別れに心を痛めながらも、私は心の中で強くそう思っていた。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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