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追憶の紋章 【13】 王都脱出 -01-

Category : 追憶の紋章【13】
簡易な鎧を着て兵士を装うミオと、猫の姿のアズサ。
そしてミオと同じく鎧を着て、冑を被る私。
外で鳴り響く爆発音でざわめく王宮内から、私たち三人は足早に外へと出て行った。

「たーまーやー」
途中で僅かに聞こえてきたのは、ユイの相変わらずと言っていい能天気な声。
それと共に起こる爆発音と、さらに大勢の人の狼狽する声、兵士たちの怒声。
ユイは城壁のどこかからか、魔法の花火を打ち上げているようだった。
「なんか楽しそうだな、ユイの奴」
「ユイさん、お祭り好きですから。まあ、それはともかく。いつまでも暢気に花火打ち上げられる訳じゃないでしょうから」
爆発音によって混乱する王宮内だったが、いずれは兵士たちがユイの存在を見つけるだろう。
混乱している今の内に、急がなければ。

「はぁ、はぁ。ど、どこに向かってるの?」
着慣れぬ鎧を纏って走るミオの息は、少し上がってきていた。
「すぐにわかるよ。ミオ、悪いけど、もうちょっと頑張って」
「だ、大丈夫」
ミオの手を引きながら、私は足早に王宮の外にある厩舎を目指した。
そこで馬を用意してくれいるムギと合流する予定だった。

途中何度も王宮内の兵士たちと、すれ違ったが何とかやり過ごす事が出来た。
さすがに私の隣に居る冑を深く被った兵士が、実は王女とは誰にも思われなかったようだ。
黒猫の姿になっているアズサなど、誰も気にも留めない。
闇の中に吸い込まれていくように、アズサの体が暗い厩舎の中へと入っていった。
私もミオの手を握って、慌ててその後を追う。

「リッちゃん」
「ムギ」
手はず通り、ムギは私の剣と鎧を持って来てくれていた。
「ムギ…」
「…ミオちゃん、やっぱりリッちゃんと一緒に来たのね」
そう言いながら、ムギは息を切らしているミオの頭から冑をはずしてやった。
ミオの頬に流れる汗をハンカチで拭き取りながら、ムギは何かもわかってますとばかりに、優しい表情でミオを見つめていた。
「ムギ、私…」
「ええ、ミオちゃんがそう決めたのなら、それでいいと思うわ」
「…うん」
ムギはミオから離れると、厩舎の奥から手綱を引いて黒い大きな馬を一頭連れてきた。
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ジャンル : 小説・文学

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