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追憶の紋章 【12】 茨の道 -02-

Category : 追憶の紋章【12】
「…そうね、ユイちゃんたちがいればなんとかなるかも」
「ん?ムギ、ムギはユイの事知ってるのか?」
そういえばずいぶんすんなりと、ムギはユイに付いてここまで来たものだ。
「ええ、まあね」
私の疑問にムギはなんだか困った様子で曖昧に答えた。

「ユイ。ユイはムギと、どういう関係なんだ?」
「え?えーと、さあ?」
話が噛みあわないな…。
二人の様子をやや不思議に思いつつも、とりあえず私は部屋を出て行くムギにもう一度お礼を述べた。ムギには前から随分迷惑を掛けている。
事が失敗に終わった際、私の身はどうなっても別に構わないけど、彼女は罪に問われないようにしなければ…。

「…ユイ、いいのか」
いろいろと協力してくれるつもりらしいユイにも、私は一応そう確認してみる。
ユイはもちろんだが、アズサもそうだ。何も私と一緒に危ない橋を渡る必要はないのだ。
「命の恩人の一大事だし、それにリッちゃんと交わした契約書の効力は、こんなときこそ発揮するんだよ」
「…ありがとう」
そういえば契約書とやらを、交わしていたっけ…。
しかし契約書の効力とは、どれくらいのものなんだか。いまいち今の事態を正確に理解しているのどうかわからない、ユイの能天気な様子を見ていると不安もあるけど。
それでもドラゴンを倒した時の、ユイの度胸とその魔法には大いに期待できた。

「それに王様は私の事も邪魔らしくて、もう狙ってきてるからねぇ」
「え?」
「ユイさんがドラゴンの秘密を知っている魔法使いだって、もう王にばれてるみたいですから」
アズサの言葉に私はハッとなった。

- 共に戦った仲間の魔法使いが、ドラゴンは自分の意思で動いていたわけじゃない…と。
- ほう、魔法使いが。
- はい。領主の強い推薦を受けた魔法使いなのですが。

あの時、私はつい王にユイの、魔法使いの話をしてしまった。

「どうやら王様、私の方にもいろいろ監視の目をつけたみたいだったから」
ここに来る前にも、実はいろいろあったりしてえ。
アハハ、と能天気に笑って軽くそう言うユイだったが、私にはそれがもっと深い意味であることに気付いていた。
「ユイ。ごめん、つい、私は…」
「いいよ、いいよ。てゆうかリッちゃんが悪くないことなんて皆目承知だよー」
どっちにしろ、私もここから早い処出た方がいいってことだよ。
ユイはいつのまにか取り出した杖を、くるくると回しながらそう言った。

「私の事より、リッちゃんはその王女様とやらにフラれないように頑張ってね」
「…努力するよ」
ちょっぴりニヤケ顔で私を見てくるユイに、私はそう言うので精一杯だ。
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