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追憶の紋章 【12】 茨の道 -01-

Category : 追憶の紋章【12】
王宮内で私とミオの唯一の味方である魔法騎士、ムギを連れてきて欲しい。
私はドラゴン討伐に向かう途中で知り合った魔法使いの少女、ユイにそう頼んでみた。
すると驚いた事に十分もしない内に、ユイは本当にアズサと共にムギを連れてきた。

出て行った時と同様、衛兵が立つドアの正面から堂々と入ってくる三人。
「リッちゃん…」
ユイに連れられ、何事もなく部屋に入ってきたムギ。
すんなりここに入れたことについて、驚いている様子はなかった。

「ムギ。ミオはどうしてる」
私はさっそく一番気になっている事を聞いてみる。
今は落ち着いているけれど、私をすごく心配していると教えてくれた。
「…陛下がミオちゃんに、隣国の王子の許に嫁げと言ったそうよ」
「…」
「あらあら」
深刻な顔で会話する私たちの間で、一人空気の違うユイに向けて、少し注意するかのように鋭い視線を送るアズサ。

「ムギ、聞いて欲しい」
「何?」
私はムギにミオを連れて、この城から出て行くと告げた。
「ええ!?」
「もちろん、ミオが嫌がったら一人で出て行くけど」
一応そう言っておく。
「ええ~、いいの、リッちゃん?」
「ああ」
ミオが自分でそう決めたのなら、…それに私は異存はない。
彼女の幸せは、彼女が決める。
さっき考えた通りだ。誰にもミオの意思や心を強制も支配する事はできない。

「…ミオちゃんなら喜んで貴女と一緒に行くでしょうけど」
ただ王女を連れて城を出るとなると、そう簡単には…。
思案気なムギに、私も今は何も答えられなかった。
「とにかくムギには申し訳ないんだが、なんとか私の剣と鎧を持ってきて欲しい」
あと馬を一頭を用意していて欲しい。ムギにそう頼んでみる。城を出る際には必要だろう。

「…わかったわ」
「ありがとう」
王宮に入ってからいつも味方してくれた魔法騎士。感謝の気持ちが溢れる。
「でも…」
「だ~いじょうぶ!私も手助けするから!」
感動的な場面を一言で能天気な雰囲気にしてしまう、なんとも捉えどころの無い、ほわほわな魔法使い。
「私もお手伝いしますよ」
魔法使いとは対照的に、冷静な様子でそう応えるその助手。
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