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追憶の紋章 【11】 王女の苦悩と騎士の決断 -11-

Category : 追憶の紋章【11】
「で、どうやってお姫様を連れてここから出て行くの?」
「う」
固い決心をする私の横で、ユイがのんびりとそう聞いてきた。
なんてゆうか、具体的な考えはまだちっともまとまっていないんですけど…。
「無鉄砲だなあ」
押し黙る私にユイが呆れたように言う。
「…なんかユイ言われると非常に癪だな」
しかし無計画なのは認めるしかない。とりあえずはムギと連絡が取りたかった。

「ムギに会えたらいいんだけど」
「ムギ?」
「王女付きの魔法騎士だ」
ユイに簡単にムギのことを教える。私とミオの王宮内で唯一の協力者。
「ムギ、ムギ…」
私の説明を聞きながらも、ユイは何かを思い出そうとしているのか、しきりと首を振る。
「知ってるのか?」
「えーと、どうだったかな…」
やれやれ。やっぱりどこか抜けている魔法使い。

「まあ、とにかくそのムギさんと連絡を取りたいんだね」
「まずは」
「OK、OK!それくらい訳ないよ」
「え?」
ちょっと待ってて。
それだけ言うとユイはまたも堂々とドアから出て行った。
忘却の魔法とやらは、見張りの兵士に対してまだ効いているのだろうか?

ユイが消えて一人になったこの贅沢な監獄の中で、私は深く決意していた。
必ずミオを連れてここから出る。例え王を敵に回しても…。
静かな闘志みたいなものが胸の中に湧き起こる中、私の左手で右肩の下の方に触れる。

近衛騎士の正装を着ている私の右袖には、「赤枝の騎士」の紋章が縫い付けられている。
同じ近衛騎士でも、その紋章を身に付けることが出来るのは現在私だけだ。
王国の騎士であることを確かに証明する、私だけが持つ事を許された紋章…。

私は紋章部分を手で掴むと、強引に服から引きはがした。
糸の切れ端が残るそれを、一度ギュッと握りしめた後、私は紋章を床に叩きつけるようにして投げ捨てた。

To be continued…
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