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追憶の紋章 【10】 真実とそれぞれの思惑 -11-

Category : 追憶の紋章【10】
数十年振りといっていい再会を果たした私とアズサちゃんは、お互いの近況を簡単に説明しあった。ユイちゃんと二人でこの王宮に来た理由や、私が現在この王宮内で魔法騎士として、王女の側近として仕えている事等。

それぞれに理由があって来たこの場所で、私たちは自分たちの問題もさることながら。
互いに縁あって知り合った一人の騎士と、この国の姫君。
偶然にも私たちは、二人の関係をそれぞれ応援する立場になっていた。
二人は幼い頃からの知り合いで、今では人目憚る恋人同士だった。
そんな二人は今、それぞれに難しい立場に立たされていた。

「とりあえず私たちはどうすればいいんでしょうか?」
「私たちは…」
アズサちゃんの問いかけに、私も少し考えてみた。
「…私自身はあくまでの二人の、リッちゃんとミオちゃんの気持ちを尊重するつもりよ」
二人が今回の件でどういう決断をするか、まずはそれを確認してみたいわね。
もう大体予想はついているけれど、と私はアズサちゃんに向けてそう言ってみる。
「二人の願いを聞いてから、それからね、私たちが本格的に動くのは」
王の命令に、ただ唯々諾々とリッちゃんが従うとは思えない。もちろんミオちゃんも。

「そうですか。…まあ私はユイさんの判断を聞いて、それで動いてみますよ」
私に黙って勝手にリツさんと契約を交わしちゃいましたからね、ユイさんは。
そう言ったアズサちゃんは怒っているというより、少し拗ねているように私には見えた。
「あら、魔法の契約を交わしちゃったの?」
「ええ」
「そう。…まあ、今ならそれはますます心強いかもしれないわね」
「どうでしょうかね。すぐに暴走しちゃうから、ユイさん」
昔のことを思い出したのか、少しげんなりした様子をみせるアズサちゃん。
「ふふふ。そうね。でも大丈夫、私もちゃんと見ておくわ」
よろしくお願いします、とアズサちゃんはそう言って軽く私に頭を下げた。

さて、忙しくなりそうね。
私は内心でそう思いながら、「久しぶりに魔法を使ってみましょうか」と少し気を引き締めるつもりで、声に出してそう言ってみた。
…数十年程会うことのなかった頼もしい姉妹弟子とその助手さんが、今ここに居ること。
きっとこれが昔師が私に言っていた、「いつか必ずくる機会」なんだと確信させてくれる。

私が青い石を本当の意味で取り戻す、その機会が来ているのだと…。

To be continued…
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