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追憶の紋章 【9】 王との対話 -11-

Category : 追憶の紋章【9】
「ムギ、私は、私は!」
私のせいで皆バラバラになってしまった。
「施設には私より小さい子だって一杯いたのに…」
そう言ってミオちゃんはポロポロと涙を零した。

「ミオちゃんのせいじゃないわ。それだけは絶対に違うわ」
「違うよ、私のせいだよ。…今、リツが捕まったのだって、きっと私のせいなんだ」
王女の自分に無理をして会いに来てくれた、私の優しい幼馴染で愛しい人。
ドラゴン退治なんて危険な真似をさせる事になったのも、王にあらぬ嫌疑をかけられ部屋に監禁されているのも全て。
「私が、私…」
ミオちゃんはとうとう泣き始めた。

「落ち着いてミオちゃん。リッちゃんは閉じ込められているとはいえ丁重に扱われているわ。乱暴にはされていないから」
「ど、どうしてこんな事に、せっかく無事に帰ってきてくれたのに」
両手で顔を覆う彼女の体を、私は軽く抱き締める。
「大丈夫。すぐに会えるわ。私もなんとか手を打ってみるから」
「…ム、ギ」
「だから泣かないで。リッちゃんからミオちゃんが泣かないように、よく見ておいてって頼まれているのよ、私」
そう言って私は泣き虫な王女に笑いかけた。彼女がかなりの泣き虫さんだという事を知っているのは、王宮の中では私とリッちゃんくらいだろう。

「…グス、わかった」
ようやく落ち着きをみせる彼女の背中を優しくさすりながら、私は今後の事を考えていた。
ドラゴンを倒し英雄として帰還した「赤枝の騎士」を、すぐにどうこうするとは思えないけれど。
そう思いつつも、事態は決して安心できるものではない事も、私は充分に理解していた。

「…こんな時に彼女たちに再会したのは、まさしく運命の采配ね」
「え、ムギ、何か言った?」
「いえ、なんでもないわ。大丈夫、心配しないで。ミオちゃん」
「…」
彼女を励ましながら、私は頭の中で今後の対策を考えていた。
リッちゃんを救うには、今王宮内に居る新たな協力者の力を借りなければ、と思いながら。

To be continued…
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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