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追憶の紋章 【9】 王との対話 -06-

Category : 追憶の紋章【9】
「な!?」
王の突然の豹変に私は、ただ驚くばかりだ。
「王たる余に剣を向けた、許されざる行為だ!」
私の足元に転がる剣を、王はじっと見つめる。
王の声を聞いてはじかれるように部屋に入ってきた衛兵たちは、驚きの声を上げる。

「何をしている、捕らえよ!」
事態がうまく飲み込めない衛兵たちのざわめく声を掻き消すように、王が大きな声でそう命令すると、衛兵たちは若干躊躇したようだが、結局複数で私を押さえ込んできた。
状況が理解できぬ私は、彼らのなすがままだたった。私の両手に縄をかけられる。

「お主はドラゴンを倒し多くの民を救った英雄。しかし不遜にも恩賞が足りぬと文句を言って余に剣を向けた。さらにお主には我が姫に対する不穏な行動を取った疑いもある」

しばらく部屋で蟄居せよ。

怒りを含ませた声で見張りをつけるように、と衛兵たちから少し遅れて入って来た近衛隊長にそう告げると、王は玉座から立ち上がりそのまま部屋を出て行った。
「連れていけ!」
近衛隊長の命令に従い、兵士たちは私の体を引っ張っていく。
私は何も言わず、ただそれに従った。

***

「どういう事です!」
「例え貴女でも面会は許されません。陛下のご命令です」
騎士の住む営舎の一部屋を数人の兵士達が囲んでいる。それを確認した私は、事態の重さを感じさせた。
「彼女はドラゴンを倒した英雄です。なのにこの処遇はいったい…」
「我々にはわかりません。陛下のご命令としか聞いておりません」
「…」
命令を頑なに守るだけの彼らとこれ以上話をしても無駄だろう。

私は一旦状況を整理しようと思い、慌てて戻ってきた自室前には王女が立っていた。
「殿下、どうなさいました」
「ムギ!」
私を見るなり駆け寄ってきたミオちゃんを、とりあえず中へと促す。
部屋の鍵をかけ落ち着くように言いながら、彼女をソファに座らせた。

「ムギ、リツは!リツはどうしてる!?」
「…私にもまだはっきりしたことは」
「どうして、リツは部屋に閉じ込められてるの?リツはドラゴンを倒した英雄として迎えられたのに!」
「…ミオちゃんは誰にそのことを」
「お父様から」
「え、陛下から!?」
「さっき急に呼ばれて」
「それで?」
私はミオちゃんから、彼女が先程父王と話した会話の内容を、詳しく聞いてみることにした。
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