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追憶の紋章 【9】 王との対話 -05-

Category : 追憶の紋章【9】
「お前はドラゴンについて、何か気付いた事はないか」
「え?………いえ、特には。ああ、でも」
「でも」
「共に戦った仲間の魔法使いが、あのドラゴンは自分の意思で動いていたわけじゃない…とか。確かそんな事を少し言っていたような気がします」
ユイは他に何か言っていただろうか。…すぐには思い出せないな。

「ほう、魔法使いが」
「はい。領主の強い推薦を受けた魔法使いなのですが」
「…その魔法使いはお前以外の誰かにその話をしたのか」
「どうでしょう…?多分、してないと思いますが。最初にまだ確証が持てないから、詳しくは言えないと言っておりましたし…あの、陛下」
「なんだ」
「あの、これが先程の話と何か」
「いや、関係ない。只の余の興味じゃ」
「…」
「そうか。魔法使いがな」
呟くようにそう言った王は、バルコニーから玉座がある部屋の中へと戻った。
私もまた王の後をついていく。

「魔法使いとはいつの世も厄介な者よ」
「は?」
「我が王家に忠誠を誓う魔法士たちとはまた別の、魔法の使用者たちのことだがな」
「…はぁ」
ひどく苦々しい表情をしながらそう言う王に、私はなんとも返答しようがなく、曖昧な返事をするだけだ。
「まあ、それはそれとして…」
王は玉座には戻らず、壁に飾ってる儀礼用の剣をおもむろに取り上げた。
「陛下?」
王の突然の行動に、私はまったく付いていけない。
「…お主は真の英雄だが」

姫の過去を知る者はちと困る。

王は静かな声でそう言うと、シャキンと小気味良い音と共に、壁に飾ってあった剣を鞘から抜いた。

「へ、陛下?」
私の驚きなど少しも気にしていない様子の王は、その剣で自分の服の袖を少し破ると、私の足元に剣を投げ放った。
「な、何を…?」
王の行動に意味がわからず、私はただ呆然と立ちすくむ。
私を一度冷たい目で見つめた王は、突然大きな声を上げながら大股に歩き出した。
「衛兵、衛兵!おらぬか!」
王の声に部屋の外に居た兵士たちが即座に反応して、部屋になだれこむように入ってきた。
「この者を捕らえよ!」
慌てて部屋に入ってきた衛兵たちに、王は有無をも言わせぬ様子でそう命令する。
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