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追憶の紋章 【8】王都帰還 -05-

Category : 追憶の紋章【8】
「そんな理由で魔法使ったら、アズにゃんに叱られちゃう。…ところでねえ、リッちゃん」
「ん?」
「あの人がこの国の王女様?」
まだ貴族たちに囲まれて話をしているミオの方に視線を向けて、ユイは聞いてきた。
「…そうだよ」
「へー、綺麗な人だね」
「…」
「もしかして、リッちゃんのタイプ?」
「な、何を言って…」
「だってさっきじっと見てたでしょ」
「い、いや。殿下を見たのは久しぶりだな、と思ってただけ」
「ふーん」
「それよりユイ、アズサは?」
さっきまでユイの側に居たはずの魔法使いの助手が見当たらず、私はそう聞いてみた。

「久しぶりの人ごみで疲れたから、先に休むって」
「そっか」
「まあ、私も食べるだけ食べたし、もう休もうかな」
「そうしたらいいさ」
「リッちゃんはまだ居るの」
「…まあ、もう少し」
「そ。ならまた明日ね」
「うん」
ユイは「ふぁぁ」と一つ欠伸をしながら、そそくさと部屋を出て行った。

私はまた王女の方に視線を向けると、すでに先程まで居た場所にはおらず、部屋を中を回っていろんな人と談笑していた。人見知りの彼女はこの手の祝宴に出ている時は、いつもハリボテの笑顔を顔中に貼り付けて何とかやりすごしているんだ、と言っていたことがあった。
だが今日見る限りでは、その笑顔は作りものとは思えないくらい楽しそうだった。

貴族たちからの質問責めもようやく落ち着いた頃。
少し食事を楽しんでいた私は、後ろから誰かが近づく気配を感じて振り返った。
「リッちゃん…」
「ムギ!」
同じ近衛騎士でも、魔法騎士に属する彼女に再会できた私は顔を綻ばせた。
彼女は王宮に戻ったら、ミオの次に会いたいと思っていた内の一人。
もう一人は私の後見人である伯爵だ。
伯爵とはパーティーが始まる前、会場に行こうとする途中で再会していた。

***

「おうおう、これはこれは、ドラゴンスレイヤー殿」
こんな所で英雄殿に会えて、この老体感激の極みですぞぉ。
会った瞬間、お茶らけた雰囲気でそう話かけてきた伯爵に、私は苦笑いするしかなかった。
「…伯爵。相変わらずですねえ」
「いやいや、英雄殿。此度の功績は素晴らしいものじゃ。後見人のこの濃も鼻がたーかだか…とまあおちょくるのもこれくらいにしておこうかのお」
「そうして下さい、伯爵。でも今回の件は伯爵のお陰でもありますから」
今回の件だけじゃない、私はここまで来れたのも全て伯爵のお陰だった。
感謝してもしきれない。
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