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追憶の紋章 【7】ドラゴンスレイヤー -06-

Category : 追憶の紋章【7】
「ユイさん、頑張って」
常日頃から忘れっぽいユイが、何かを必死に思い出そうとしている様子を見て、アズサが声援をおくっている。
「うーんと、………………これ、だったかなあ」
そう言った後、ユイは小さな声で、私には理解できない言葉を紡ぎ出した。
しばらくして私の胸元で光っていた青い石が、急に光を消したかと思うと、ネックレスの鎖とロケットだけを残して消えてしまった。
「え!ええ!?」
突然の事に驚く私。

「えーと、どうしようかな。そうだ、リッちゃんの剣に持ってくるのが一番だよね」
「な、なに言ってんだよ、ユイ!石は、青い石はどうしたんだ!」
「心配ないって、ちょっと待って。……………」
慌てふためく私に構わず、ユイはまた何かを唱えている。
不意に私の腰に差している剣の鞘から、青い光が洩れ始めた。
「え?」
私は慌てて剣を抜いてみる。剣の刃の部分が青く光り輝いていた。
「こ、これは!?」
「ちょっと青い石をそっちに移してみました」
「移す?はぁ?」
意味がわからず私はユイと剣を交互に見てしまう。石は石はどうなったんだ!?

「大丈夫。ちょっとこう唱えてみて」
ユイは私のまったく知らない言葉を呟いた。魔法の言葉だろうか?
「な、なんで?」
「いいから、いいから」
私は疑わしい気持ちで一杯になりながらも、ユイの言った言葉を唱えてみる。
口に出した途端、剣は青い光を放つのを止めて、私の胸元にあるネックレスの先についたロケットの中に戻っていた。
「あれ!?」
「ね、大丈夫でしょ」
私の胸元でしばらく光っていた石も、徐々にその光は弱まっていった。
テントの中は先程と同じように、ランプの光だけが明るさを支配していた。

「これはいったい…」
「リッちゃん、明日の戦いになったらもう一度さっきの呪文を唱えてね」
「え?」
「あの青い石が剣の刃になって、きっとリッちゃんの身を守ってくれるよ」
「ドラゴンだって、倒せるかもしれませんよ」
魔法使いとその助手は、にっこりと笑ってそう言うのを、私は半信半疑な面持ちで見るだけだった。
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ジャンル : 小説・文学

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