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追憶の紋章 【7】ドラゴンスレイヤー -05-

Category : 追憶の紋章【7】
「アズにゃんは読書家なんだよねえ」
こんな状況でも悠然と本を読む助手を、ユイはどこか誇らしげだった。
「ところで、リッちゃん」
だがアズサの様子を蕩けるような笑顔で見ていたユイは、不意に私の方へ視線を向けてきた。
「ん?」
「前から聞こうと思ってたんだけどさ。リッちゃんさ、もしかして魔法に関連する何かを持ってない?」
「え…?」
「なんかリッちゃんの体から、魔力が零れてきてるんだよねえ」
他の人には見えないだろうけど、私の目には映るんだよー。
そう言うユイの声はどこか楽しそうだ。

「そ、そんなの持って・・・」
「たぶん小さな…青い石をお持ちじゃないですか、リツさん」
パタン、と勢いよく本を閉じたアズサが私の方を見て、ずばりとそう言い当てた。
「え!?あ、あの…」
な、なんで分かるんだ?
あの日、ミオに渡されてからずっと肌身離さず身につけている青い石。
誰にも見せた事ないのに…。

「大丈夫だよ、リッちゃん。誰にも言わないよ。ほんと、誰にも言わないからさー」
ちょっと見せてくんない?
そう言ってユイは右の掌を、私の前に突き出してきた。
「いや、これは…」
「リツさん、ほんのちょっとでいいんです。ユイさんに見せてあげてくれませんか」
おかしな真似なんて、私が絶対にさせませんから。
アズサがそう言って軽く頭を下げてきた。

「…少しだけだぞ」
私は首からかけていたネックレスを取った。その先のロケットの中に入れておいた、ミオからもらった青い石を二人に見せた。
ユイとアズサは私の胸元に光る青い石を、まじまじと見詰めていた。
「…ユイさん、これ…」
アズサが少し驚いたように呟き、ユイも懐かしそうに目を細めている。
「久しぶりに見たねぇ。リッちゃん、どうしたの、これ?」
「…ノーコメントだ」
これを持った理由だけは、口が裂けても言えない。
「にしても、これはラッキー」
「そうですね」
「え、何が?」
「これがあればドラゴンを倒す…まあ、そう言っていいかな、のに役に立つよー」
「え?本当に?」
「うん」
えーと、なんて言えば良かったかなぁ…。
ユイは何かを必死に思い出すように、腕を組みながら視線を彷徨わせている。
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ジャンル : 小説・文学

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