スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

追憶の紋章 【7】ドラゴンスレイヤー -02-

Category : 追憶の紋章【7】
「第二小隊に所属しております、魔法使いのユイでございます、隊長」
「ほう。王宮の魔法士か?」
「いえ、領主様のご依頼を受けて、今回討伐軍に加えさせて頂いた者です」
「それはご足労かける」
「いえいえ」
気軽に手を振って答えるユイに、周囲は少し眉をひそめて彼女を見ている。
「隊長」という職務は名ばかりと思っている周囲でも、彼はれっきとした王族の一人。
その王族に対する態度として、ふさわしくないと思っているからだろう。

「隊長、彼女は…」
「このままここに居る人全員が洞窟に入っていっても、先程どなたかが話していたとおり、狭い洞窟内ではこちらの不利になるばかりです」
私がユイの無礼を謝ろうとする前に、彼女は滔々と話を始めてしまった。
「確かに、そうだ」
「それに昨日と今日の攻撃で、兵力も減っています。数を頼んで攻める方法は、どちらにしろ今は無理でしょう」
「…確かに」
隊長は頷きながら、ユイの言葉に同意している。

「それに私が今日、第二隊に渡した毒を緩和する葉も、それ程多く持ってはいないんです」
「おお、あれはそなたの魔法だったのか」
「ええ。…まあ、魔法って程じゃあないんですけどね」
「いや、お陰で多くの兵士が助かった。改めて御礼を申し上げる」
「いえいえ。お気になさらず」
「おい、ユイ…」
王族に対してどこまでも態度が軽いユイに、私は内心で少々ハラハラしていた。
だが武勇はなくても、人の良い好感の持てる王弟の子息は、彼女の態度に少しも怒ってはいないようだ。

「それで魔法使い殿。何か手が?」
「はい。もしお許し頂けるならここに居るリッちゃ…赤枝の騎士と、他数名の選ばれた精鋭の騎士や兵士たち少数のチームを作り、そのチームが主力となってドラゴンと戦う事をお許し願いたいです」
「え!?」
ユイの言葉に思わず私は声を上げた。
「少数の選抜されたチーム?」
「はい」
攻撃する全員に葉を渡すには、少数の精鋭チームで当たるしかないです。
ユイはそう言うと、一旦口を閉じ周囲をぐるりと見渡した。

「それにドラゴンは神聖なる最強のモンスター、と言っても過言ではありませんが、だからといって弱点がまったくない訳じゃあありません」
「弱点?そ、それは一体!?」
隊長が勢い込んでユイに聞いてくる。他の者もざわざわと近くに居た者と話をしている。
「お腹です。体の表面は固い甲羅のような鱗で身を守っていますけど、その下は案外弱いんです」
言われて見れば確かに洞窟の奥に居るあのドラゴンも、同じ態勢のままじっと動かず、向かってくる騎士や兵士を尻尾や炎で蹴散らしていた。
「ドラゴンは下から攻撃されるのを嫌います。だからあの位置からあまり動きません」
選ばれた精鋭チームでもって、ドラゴンの隙を作り、内側から倒す方法を考えた方がいいでしょう。
ユイの声が鬱々としてい会議の雰囲気を、一気に変えていくようだった。
関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。