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追憶の紋章 【6】 王家の伝説 -05-

Category : 追憶の紋章【6】
「そ、それは…?」
「…王家に代々伝わる青い輝石」
代々王家の血を引く王女だけが、特別な魔法によって出すことができる不思議な石。
「リツは王家の伝説を知ってる?」
「え、あ、もちろん」
王家に仕える騎士となる者なら、最初に覚えさせられる現王家の誕生伝説。

今の王家の始祖は勇敢なる騎士で、ドラゴンを倒した英雄でもあった。
その功績によって、この地に住む人々から王になってくれと望まれ王国が誕生した。
初代の王がドラゴンと戦う前に、一人の乙女が彼をお護り下さいと神に祈りを捧げると、老いた魔法使いが現れこの石を彼女に渡した。
ドラゴンと戦う時にこれを使えば、きっと彼は勝利するだろう…と告げて。
「だが彼が勝利した暁には、この石を彼から返してもらいなさい。祈りの乙女よ、貴女がその身の中でこの石を今後隠しておくのです」
魔法使いはそう言って、彼女に青い輝石を渡した。

彼女は言われた通り、騎士に石を渡した。
乙女から石を借りた騎士は、魔法使いの予言通り見事にドラゴンを打ち倒した。
騎士は約束通り、祈りの乙女に石を返そうと彼女の元へと戻ったが、彼が戻った時すでに乙女は病気で亡くなってしまっていた。
仕方なく王となった後、王妃を迎えて王女と王子をそれぞれ一人設けた彼は、王女にこの石は今後は国の宝とするので、大事に持っておくようにと言って渡した。
祈りの乙女に託された物だから、同じ女性である王女が持っていた方がいいだろうと王は判断したのだ。

以後この石は王家の大事な宝となった…とされているのだが、しかしその後誰もその石を見たことがないので、それがどのような石なのかははっきりとわからなかった。
ドラゴンを倒したという話も、どのように倒したかなどの記述や口述が一切に残っていないので、始祖の伝説が本当かどうかは今まで随分論議されてきた。
もちろん公には伝説は本当のものとされていて、今の王家は「ドラゴンを倒した勇者の子孫」となっているのだけれど。

「あれは本当だったんだ…」
「この石が本当に、ドラゴンを倒した伝説の石かどうかはわからないけれど…」
王宮に来たばかりの頃、父に呼ばれたミオは先程の魔法の詠唱を教えられた。
意味もわからぬまま言われた通り唱えてみると、青い石が光と共にミオの手の中に現れた。
「やはりお前は、正当な王家の血を引く娘だ」
そう言った父の顔は嬉しそうだった、とミオは言う。
王家の秘宝であるこの石は、代々王女が不思議な力によって受け継がれてきた、と王はミオに説明した。それは石をその身に隠す王女と、王位を継承したものだけが知る秘密。

「…この石が伝説通りなら、きっと何か役に立つと思うから」
持って行って、とミオは驚いた様子のリツにそっと手渡した。
「いや、こんな大事なもの…」
さすがに王家に伝わる秘宝を、一介の騎士である自分が持つわけにはいかない、
それに秘密である石の事を、私に話してしまっただけでも。
それが王にばれたら、ミオが罰せられるかもしれない。
そう思った私は慌ててミオにそれを返したが、彼女は受け取らなかった。
「リツが無事に帰ってくれば済むことだ」と言って、ミオは頑なにそれを受け取る事を拒否した。
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