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追憶の紋章 【6】 王家の伝説 -02-

Category : 追憶の紋章【6】
「リツさん、リツさん」
「ん?…わあ!」
私がもう一度驚いて声を上げたのも無理はなかった。
いつのまにか私の足元に居た黒猫が、二本足で立ったかと思うと、人間の言葉を話したのだから。
「え、え!もしかして…アズサ?」
「そうです」
またポンと音と共に煙があがり、煙の中から人間の姿をしたアズサが現れた。
「すごい、変身魔法か何か?」
「…まあ、そんなものです」
「驚いたなあ」

軍の仕事に着いていた時、魔法士たちと一緒に行動した事が何度かあったけれど。
彼らは魔法を使う魔法使い…というより魔法を研究している学者のような処があった。
魔術を使い作戦を立てたり、現れたモンスターの弱点や行動を研究し、騎士である私たちに助言したりと。そんなのが主な仕事であり、これぞ魔法!みたいな派手なものを、あまり私は見た事がなかった。

「私も簡単な魔法しか出来ないわ。魔法騎士と言っても、今では名ばかりなものよ」
近衛騎士団に所属する魔法騎士のムギも、苦笑しながらそう言っていた事を私は思い出す。
昔は魔法士は本当に魔法を使い、騎士と協力してモンスターと戦っていたらしいのだが。
ムギの言うとおり、今となってはどんどん魔法そのものを使える人間は少なくなっていた。

「助手のアズサでこんな事が出来るなら、ユイは何かもっと何か魔法が使えるのか?」
私は純粋な好奇心を持って、自称魔法使いのユイにそう聞いてみた。
「もちろん!…たぶんね」
力強く断言した後、すぐに目を逸らすユイ。
「たぶん?」
「ユイさん、覚えた魔法片っ端から忘れていくから…」
アズサがそう言ってふう、と一つ溜息を吐いた。
そんなんで魔法使いです、とか自己紹介してもいいの?
「まあ、私の場合はどちらかといえば、助手というより保護者ですね」
もう一度溜息を吐きながらそう言ったアズサの言葉に、私は妙に納得してしまった。
アズサもユイが行くなら、ということで一緒にドラゴンが居る洞窟へとやって来たのだ。

ユイの使う魔法がどのようなものかはわからないけれど。
いくらユイが本当の魔法使いだったとしても、王国の軍に所属しているわけでもない彼女たちを巻き込むのは気が引ける。
そう思っていた私だが、領主である貴族の強い推薦もよって彼女たちも討伐軍に加えられた。
ユイとアズサは私の下に配置されるようにと、二人して領主に希望を出すと、なぜかそれがすんなり通ってしまった。
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ジャンル : 小説・文学

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