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スカイハイ【Last】 - 04 -

Category : スカイハイ【Last】
「それさ。以前聞いた時にも、私思ってたんだけど」
「え」
「律は別に、ただふわふわ浮いているんじゃなかったんだと思うよ」
「へ?」
話ながらクスクスと笑う澪を見ながら、私は間抜けな声を上げてしまう。

「どうして気付かないの」
そう言いながら、澪は私の手を取った。
いつもは澪が恥ずかしがるので、外で手を繋ぐなんてほとんどしないんだけど。
その澪から手を繋いできたのでちょっと驚いた。

「み、澪しゃん」
「律はただ浮いていたんじゃないよ」
私の僅かな動揺などお構いなく、澪は手を繋ぎながら話を続ける。
「空に向かって飛ぶ練習をしていただけだよ」
「…え」
澪の言葉に、私は思わず足を止めてしまう。
「羽を広げて、飛ぶ練習をしていただけ」
澪も同じように足を止めると、顔を上げて空を眺めている。

「飛ぶ?」
「そう。でもちょっぴり怖がりのその鳥さんは、最初は飛ぶのが怖かったわけ」
そう言いながら、空に向けていた彼女の瞳は私の方へと向けられる。
「鳥は元々空を飛ぶものだろ。なのに無理に地上にいようとするから」
「…」
「本当は飛べるのに飛べなくて、それで不安になったり落ち着かなかっただけ」
それが真実だとばかりに、澪の声は静かな自信に溢れていた。

「でも今は違うだろ、律。バンドの皆だっているし、さわ子さんも、ファンの皆も」
それに、その、私も…。
そこまで言うと、澪は少し照れたのか視線を私から逸らした。
「澪?」
「わ、私で良ければいつだって側にいるから、だから!」

飛ぶのに疲れたら、私の側に帰ってきて。

「待っていてあげるから」
はにかむように笑いながらそう言った澪の頬は少し紅い。
私の手を握る澪の手は、恥ずかしさのせいかさっきよりぎゅっと力が込められていた。
でもその僅かな痛みすら、今の私には心地よかった。

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ジャンル : 小説・文学

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律澪はジャスティス。
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