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スカイハイ【Last】 - 03 -

Category : スカイハイ【Last】
夢を叶える為に、東京に出てきた事を後悔した事なんて一度もない。
毎日忙しすぎてヘトヘトになったり、逆に暇過ぎて不安でイライラしたり。そんな日々の中でちょっとメンバー同士で揉めたりなんかもしたことあるけど、それでも何があっても「まあ、大丈夫でしょ」みたいな、どこか楽観的な気分で皆と一緒に四人で飲みながら笑ったりもした。
充実した日々だった。だったのに。

「なんとなく現実感がなくて。足が宙に浮いた感じ、ていうのかな?」
体の中に何か無理にでも重いものを入れないと、そのままふわふわ飛んでいきそうだった。
それが、そう、それが正直嫌だった。怖かった。
どうしてだろう、と。自分の好きな道を進んでいるのに、なぜだろう。いつも不思議だった。
バンドを成功させる為に頑張っている皆に対して、なんだか申し訳ない気持ちすら持っていた。

私は結局弱い人間なんだと思う。
どんなに虚勢を張って大丈夫と言い張っても、本当は一人が怖いのだ。
バンドだって、皆が一緒に居てくれたからここまで来れた。
一人だったら絶対東京まで来てバンドを続けてプロになろう、なんて思わなかったに違いない。
情けないけど、それはきっと事実だ。

「本当は怖がりで、一人だとなーんにも出来ないんだ」
ある意味、本当の強さを持っているのは澪の方だ。
以前はずっと、澪は怖がりで誰よりも人見知りで女の子で。
その事でたまにからかったりしたけど、私が守ってあげなきゃ…なんて偉そうに思ってた。

でも違った。それは間違いだった。
澪はたった一人で東京に出てきた。そして私に会いに来てくれた。
自分一人で決断したそれは、相当勇気のいる行動だったと思う。
私にはきっとそんな事出来なかったに違いない。やれやれ、どっちが本当の怖がりなんだか。
今となっては恥ずかしい限りだけど。

「でも今はさ、今なら…」
メンバーの皆と、澪が側に居てくれたら。
「私は何でも出来るような気がする」
両足を大地につけて、しっかりと頑張っていけるような…。
「律」
「ん?」
「前にも一度だけ、それを言ってた事あったよね」
「それ?」
「ふわふわ浮いているみたい、て」
そうだったかな。言ったかもしれない。

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ジャンル : 小説・文学

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