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スカイハイ【13】 - 10 -

Category : スカイハイ【13】
「どんな子かなー」
「大学卒業したばかり、という事は私たちとほぼ年は変わらないですよね」
「仲良く出来たらいいんだけど」
そんな三人の話す内容を、私はただぼんやりと聞いていた。
別に誰だっていい。私たちの仕事の邪魔にさえならなければ。
その程度にしかなく、さして興味もなかった。

それにしても就職、か。
確かにこの時期は新卒が会社に入ってくる時期だな。
私だってほんの二年前にえらく苦労した事はまだしっかり覚えている。
いろんな会社を受けて、ことごとく落ちた記憶。あれってホント、凹むよな。

それでも私は最終的には、アルバイトをしていた楽器店で何とか職を掴んだわけだけど。
自ら掴んだそれを、私は自分から手を離してそれを捨てた。だからこそ、今この場にいるわけだ。
そう決断したことに、今さら後悔はない。
後悔はないけれど、あの時もし…、と思う事は時々ある。

…彼女は、澪はどうしているだろう。
他の大学生たちと同じようにどこかに就職しているのだろうか。
いや、彼女は卒業したら大学院に行くと言っていたっけ。

仮にそうではなく就職していたとしても、きっと地元のどこか大きな会社だろうなぁ。
もしかしたら、大学院でも就職でもなくて…もう結婚してるかもしれない、かもな。
その可能性だって否定はできないけど、でも今更それがなんだってんだ。
もう彼女とは住む世界が違うのだ。そんなのわかっているのに。

まだ少し雑談気味に話す三人の声を聞きながら、私はまた窓の外をぼんやりと眺めた。
生まれ故郷から離れたここ東京でも、この時期の抜けるような青い空は私を少し感傷的にさせる。

「ちょっと、りっちゃん聞いてるの?」
さわちゃんの声に、私はハッとして視線を前に向ける。
「き、聞いてるよ」
いけね、ちょっとボーとしてた。私は慌てて姿勢を正す。
「本当かしら。まだ寝ぼけてるんじゃないの」
まさかまたハシゴして飲んだ後、そのままここに来たんじゃないでしょうね。
さわちゃんはそう言うと、やや鋭い視線を私に向けてくる。

「ま、まさか。昨日はしっかり体を休めて充電してたよー」
鋭い、とか内心思いながらも慌てて否定する私。そのまさかですけどね。

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ジャンル : 小説・文学

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