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スカイハイ【13】 - 09 -

Category : スカイハイ【13】
「そうですね。事務的な事とか、他にもさわ子さん一人で全部されてるし」
梓が少し申し訳なさそうにそう呟くと、ムギはまた心配そうにさわちゃんの方を見る。

「大丈夫なのか、さわちゃん」
「あ、私の事ね。それならご心配なくー」
私たちの心配を余所に、さわちゃんはあっけらかんとした様子で軽く笑い飛ばした。
「確かに最近は本当に忙しかったんだけどねー。あ、実は今日その事でも後で報告するつもりだったんだけどね。実は今度うちに新人さんが入ったのよー」
さわちゃんは満面の笑みを浮かべながら、嬉しそうにそう言った。

「新人さん?」
「そ、私の補佐としてね」
梓の言葉を引き継ぐように、さわちゃんが付け足す。
さわちゃんの話では、いわゆるこの新卒採用として一人、零細事務所と言っていいこの会社に今年新人社員が入ったのだとか。

「いやー、こんな小さな会社の、しかも給料だってまぁそこそこの、そこそこの…ね」
給料面で口を濁すさわちゃん。うんうん、要は薄給なんだね。
「薄給で悪かったわね。将来性があるのよ、うちには。たぶん…。ま、とにかくそんなうちに来てくれる新卒さんが居てくれると思わなかったから今年はラッキーだったわね」
思わず口に出ていた私の呟きはしっかりさわちゃんには聞こえていたみたいだ。
とにかくどうやらうちの会社の人材不足問題は、多少改善する兆しが出てきたわけだ。

「良かったですね、さわ子さん」
「ありがとー、ムギちゃん。うん、本当に嘘みたいに良い子が取れちゃってねー」
地方だけどいいトコの大学出だし、大学での成績も良くてね。
「それに素直で良い子なのよ」
そう私たちに話ながら、ご満悦な様子を見せるさわちゃん。

「へー、よくそんなハイスペックな奴がうちみたいな零細会社に来てくれたもんだ」
私は多少皮肉を交えながらそう言ってみる。
そこにはちょっと、専門学校卒のひがみ根性があったかもしれない。
「りっちゃん、零細は余計よ。…まあでも確かにその通りなんだけどね」
でもその子はうちが第一志望だって言ってたのよね。
確かに大学を出た若人が、第一志望として選ぶ会社ではないことくらい彼女も承知の上だ。
さわ子さん自身もそれには多少不思議がってるような節があった。

「でもとにかく新しい人が入ってくれたお陰で、さわ子さんも助かりますよね」
「そうだねー。でもすぐに現実を知って、その子あっさり辞めちゃわないといいけど」
梓が前向きに話を持っていこうとしたのに、唯があっさりとそれを後ろに戻した。
「うう、それだけはないようにしないと…」
「大丈夫ですよ、さわ子さん」
唯の言葉にやや動揺するさわちゃんを、労わるように微笑むムギ。

「そう、そうよね。と、とにかく今日は今後のスケジュール確認とか諸々あるけど、その新人さんの紹介もするつもりだったのよ」
今、ちょっと社長と話してるけど、もうじき来るわよ。
さわちゃんがそう言うと、私以外の三人は少し浮かれた様子を見せた。

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