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スカイハイ【13】 - 05 -

Category : スカイハイ【13】
「あ、さっきここに来る前にね、今日が卒業式ぽい雰囲気の女の子たち見かけてね。ああ、もう四年も前のことだなぁて」
「卒業式、か」
確かに今はもうそんな時期だ。私はチラ、と窓の方に視線を向けた。
確かにこんな快晴の日だった。あれからいろいろあったな。
専門学校での二年間。それから東京に来て二年。
バンドの仕事は想像以上に大変だった。

確かに基本忙しい日々なんだけど。そこはやっぱり浮草稼業てやつ?
寝る暇もないくらいに、忙しくてキツイと思った事もあれば、仕事がなくて逆に何をしていいかわからなくて困ったりしたこともあった。
最初は思った以上にライブで客数が伸びなくて凹んだ事なんかしょっちゅう。
それ以外にもいろいろあったけど、それでもなんとか四人でここまで頑張ってきた。
もちろんまだまだ、これからもっと頑張らないといけないんだけどね。

「なんだかあっという間だね」
「確かにそうだけど。しみじみ思い返すにはまだ早いんじゃないか」
「そうかもしれないけど」
唯も私と同じように窓から空を眺めている。
彼女も卒業式の事を思い出しているのだろうか。

「私たちは専門だったから二年で卒業だけど、大学に行った子たちは今年卒業なんだね」
「…そうだな」
大学という単語に、私は少しだけ体を強ばらせてしまった。
「ところで梓はまーだ来ないのかな?」
僅かな動揺が唯にばれないように、私はことさらに話題を変えてみる。
だが唯はそれには答えず、また少し紅茶を飲んだ。

「あずにゃんは怒るけど」
僅かな沈黙の後で、唯が不意に話始めた。
「ん?」
「私はりっちゃんがふらふらしちゃうのを強く止められないな」
「…」
「聞いたら怒るかもしれないけど、りっちゃんはまだあの子の事…」
「唯」
やっぱり気づかれていたのかと思うと同時に、少しだけ強い口調で名前を呼ぶ。

「…ごめんね」
「いや、その。…こっちこそごめん」
そのまましばらく微妙な空気が部屋の中を包んだけれど、唯は私を見てニコリと笑った。
「私はたいした事は出来ないけど、あずにゃんが怒ったら私から謝っておくから」
そう言ってアハハと唯は軽く笑った。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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