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スカイハイ【13】 - 02 -

Category : スカイハイ【13】
少し眠気が残った頭を手で掻きながら、私は部屋にあるパイプ椅子にドカっと座りこむ。
あー、眠い。
「やっぱり昨日は素直に帰るべきだったかねぇ…」
視線を天井に向け、額に手を当てながら私は僅かな後悔を滲ませながらそう呟く。
チラリと視線を窓の方に向けると、雲一つない青空が視界一杯広がって映る。
朝、駅に向かう途中でも思ったけれど、なんだかひどくいい天気だった。
だけどその快晴といっていい天気が、私の心を少し苛立たせる。

いつも遅刻ギリギリの私が、今日に限って一番乗りなのにはちょっとした訳がある。
東京に出てきて目が回るような忙しさの中で、必死にバンド活動してきた私たちだが、最近少しは名前も知れてきた。ライブ活動だけでなく、雑誌やラジオの仕事もポツポツと入ってきているのだ。
CDだってすでに出している。
今のところ売上はそこそこだったけれど、今後はもう少し期待出来るかもしれない。
とりあえず仕事に関しては、現在は順風満帆と言っていいと思う。

でもさ、ほら。そうやって忙しい毎日を送ってた訳ですけど。
二年たった今、多少は仕事の要領もわかってきたからか、私含む全員最初の頃よりは多少(心の)余裕も出てきた。
それにライブ、ライブの忙しい毎日でも、まったく空いた時間がない、という訳でもない。
で、その空いた隙間に何をするかは、個々それぞれ違うんだけど。
「いやー、しっかし昨日は飲みすぎたな」
二日酔いになってないのは救いだな、なんて思いながら私は視線を空から背ける。
結局私は東京に来てからも、プライベートな部分に関しては前と似たような事を続けているのだ。

昨日の事を思い出して少々苦笑いしていると、ドアが勢いよく開いた。
「し、つれいしまーす」
「おはよ、唯」
「おは、…あれ、りっちゃん?」
気楽に朝の挨拶を交わす私を見て、唯は少し驚いた様子をみせる。
ま、無理もない。私はいつも時間ギリギリだからな。
「珍しいねー」
「たまにはね」
へー、と唯はそれ以上はさして何も言わず、私と同じようにパイプ椅子に座ると、下の自販機で買ってきたのだろうと思われるホットの紅茶飲み始めた。

「りっちゃん、昨日はどうしてたの?」
「ん?別に、ま、ちょっと飲みには行ったけどさ」
「へぇ、そう」
そう言って紅茶を飲む唯の目は、なんだかどこか疑わしいものでも見ている感じだ。
「…なんか言いたそうだな、唯」
「別にー」
どこかそっけない口調で、唯はまた紅茶を飲み始めた。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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