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スカイハイ【12】 - 11 -

Category : スカイハイ【12】
ギーコ、ギーコ。

家の近くにある小さな公園。
そこにある少し古びたブランコの錆びた音が、私の耳に妙に響く。
あれからどこをどう歩いたかは覚えてないが、気づいたら私は疲れた足を休めるようにここに座っていた。ここに来るまで、私の頭の中はひたすらさっきまでの出来事を繰り返したままだ。

あの男は誰だろう。澪はあいつと一緒に車でどこに行ったんだろう。
てゆうか、あいつとどういう関係?
休日に車に乗ってどっか行くのは、やっぱデートかな。
いいんです…て、あいつに澪はそう言ったけど、何がどういいんだよ。

ぐるぐると同じ事ばかり考える。
自分の足りない頭で今日までいろいろ考えてきた。
なぜ澪と急に連絡が取れなくなったのか、いや、もっと正確に言うなら澪が私を避け始めたのか。
それはきっと澪が私に遠慮しているからだと。
自分のせいで私が夢をあきらめてしまうと思ったから。
だからあえて身を引いたのだと。
ずっとそう思っていた。澪は「私」の事を思ってそういう行動に出たのだと。

でもそれは、もしかして単なる自惚れだったのか…?

本当は澪は私に呆れていたのかもしれない。
真面目に働く、バンドはもう止める。
いつもそう言いいながら、実は裏ではしっかりオーディション受けたり、スカウトされたりと嘘ばっかりの行動を取っていた私に。

それとも実は他に好きな人が出来たからとか。
最初の頃よりすっかり大学生活にも慣れて、女友達以外にも男友達とかも増えて。
…そういえばバス停で待ってる時も、なんだか友人たちに囲まれてる感じだったな。
暗い山の中であった事を思い出す。澪は同じ大学の友人たちと一緒だった。
「大学では和くらいしか仲の良い人はいない、て言ってたのにな」
私はフッと息を一つ吐くと、何を吹っ切るように一度頭を軽く振った。

それで、かな。…まあ、澪は可愛いからな。
誰かに告白されたって全然不思議じゃないし、それで誰かさんに告白されて、さ。
「でもさっきの奴は、大学生ぽい感じじゃなかったけど…」
何となく社会人らしい雰囲気があった。
門の中にいたから見えなかったけど、多分澪の親父さんぽい男の人の声も聞こえていた。
澪の親父さん(たぶん)は、何だか妙にあの男と仲の良い雰囲気だった。

「頑固で硬い親父さんも認めた好青年、てやつ?」
ポツリとそう呟いた後、私はなんだか妙におかしくなってきた。
最初はク、クと小さく笑う程度だったのに、だんだん何がおかしいやら、大きな声で笑い始めた。
アハハ、ハハハ。

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ジャンル : 小説・文学

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