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スカイハイ【12】 - 02 -

Category : スカイハイ【12】
春も近いとはいえ、まだまだ吹く風は冷たい。
けれど私はオーバーを着込んで、ひたすら待っていた。

和は澪がちゃんと講義に出ている事に関してはすぐに教えてくれた。
だから最初はここで待っていればすぐにでも澪に会えるだろう、とそう思っていたのにその期待は甘かった。ここ数日門前で待っていても、澪の姿は見えない。
彼女以外の他の学生たちが、楽しそうに友人たちと話をしながら門をくぐる風景を日がな一日見詰めながら、私は不思議で仕方なかった。

なぜ澪を見つけることが出来ないのだろう。
ここは結構広い敷地をもつ大学だ。ここ以外にも門はあるのかもしれない。
この正門を出たら数分で駅につけるのに、わざわざ別の場所から出入りしているのか?
私がここで待っている事を、彼女は知っているのだろうか?

なかなか会えない苛立ちが、私の不安を日ごとにどんどん拡大していく。
胸を掻き毟りたくなるような焦燥感も。
私はとうとうバイトも休んでひたすら澪の姿を探した。
大学の門が複数あるなら、ここで待つより駅で待った方がいいかもしれない。
そう思って駅の改札前で待っていた事もある。
それでも彼女の姿を見つけることは出来なかった。

客観的に見れば今の私は完璧にストーカーだ。
大学の門前にいつも居る守衛さんも、二、三日過ぎた頃からかなりうさんくさい目で私を見ているのがわかる。私がまだ女だからそれ程何も言われてないが、男だったらそろそろ警察に連絡されているかも。今の自分の行動はかなり怪しいんだろうな、とそう頭ではわかっていても、私は止める事が出来そうになかった。

私は焦っていたのだ。
本当に焦っていた。もう時間が迫っているのだ。
いろんな事を決断する時間が、だ。
当初の冷静さなど、とっくに失っていた。

***

守衛の目を気にしたから、という訳ではないが。
今日も澪の通う大学がある駅の改札前で、私はぼんやりと立っていると、不意にポケットに入れていた携帯が震え始めた。

「…もしもし」
- りっちゃん。
電話は唯からだった。
なんだか唯の声を聞いたのは久しぶりな気がする。

- りっちゃん、今話しても大丈夫?
「いいよ」
そう返事をしつつ、彼女の話がなんであるかはもう大体理解していた。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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