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スカイハイ【12】 - 01 -

Category : スカイハイ【12】
意外に、とでも言うべきか。

またもや澪と連絡が取れなくなったというのに、私は思いのほか冷静だった。
今回はある意味、原因がはっきりとしていたからかもしれない。
ただ表面的な冷静さは残しているものの、不安な気持ちは以前より数倍大きかった。

あの日、澪に今までの事を全て話した日から彼女と連絡が取れない。
きっとそれは彼女が私に遠慮しているからだと思う。
自分のせいで私がバンドを、夢をあきらてしまう。
そう考えた彼女が多分一晩悩んで出した結論が、きっと今の現状なんだろう。
澪が自分から身を引く、という行動。

「はぁ、澪。いつの時代の話だよ、それって…」
なんて小さな溜息を一つ吐きながらそう呟く私。
でも彼女にそんな行動を取らせてしまったのは誰かというと、それはもちろん自分自身。
澪はきっとあの日、眠る私の横できっとずっと悩んでいたのだろう。
なのに私ときたらそんな澪に気付かず、たぶん久しぶりに彼女と肌を合わせた喜びに満足しながら、グースカ眠っていたに違いない。我ながら情けない!

そんな風に心から己の所業を反省しつつ、現在私は澪が通う大学近くへと来ていた。
昼前くらいから大学の正門前で、ひたすら澪が出てくるのを待つ事早や二時間弱。
携帯に連絡しても一向に返事のない日々。
もう彼女に会うにはこれくらいしか方法が思い付かなかった。

私はここ数日、ひたすらここで澪が出てくるのを待っている。
以前と違って澪が大学に来ている事は和から聞いていた。
もちろん私はここで刑事だか探偵かのような行動を取る前に、和に澪と連絡を取って欲しいとお願いしていた。それが駄目なら澪の講義が終わる時間を教えて欲しいとも。
だが私の願いは両方とも断られてしまった。

「ごめんなさい、その、澪から言わないで欲しいとお願いされているの…」
和の声はひどく申し訳なさそうな感じだった。
もちろん彼女は何一つ悪くない(というかこちらの問題に巻き込んで申し訳ないくらい)ので、慌てて私の方から彼女に謝っておく。
「澪と何かあったの?」と聞かれたが「まぁ、ちょっと」と答えを濁しておくしかない。
はぁ、それにしても澪の奴、和にまで…。

「だからもうこれしかないよなー」
澪と接点があり、私も知る共通の友人が当てに出来ない今、私のする事は一つ。
どんな方法を使っても澪ともう一度会って話をする事。それしかなかった。
ただどんな方法といっても、携帯で連絡が取れない以上澪の家に直接行くか、大学に行くかくらいしか思いつかない。前者はかなり気が引けたので、私はまずは後者を選んだ。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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