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スカイハイ【11】 - 06 -

Category : スカイハイ【11】
「どっちも選んでもそれなりに悪くないと思う。でもどっちを選ぶにしても私は…」
「律」
「私には…澪が側に居てくれなきゃ、駄目なんだ」
私は澪の手をそっと離す。

「どっちを選ぶにしても、澪と離れるのだけは嫌だ」
そう言うと、私は正面から澪の体を抱きしめた。
「澪と離れるくらいなら、私はここに残る」
君が私から離れたら、私はまたふわふわして形を失って浮いてしまう。
それは嫌だった。心からそれだけは嫌だった。

「律…」
私の行動に澪は少しだけ驚いた様子だったけれど、すぐに両手を私の背中に回してくれた。
「本当にそれでいいの?」
背中に回していた澪の手が、あやすように私の髪に優しく触れる。
「いいよ」
「バンドを、…律の夢を諦めてしまってもいいの」
「……いい、よ」
澪に再度聞かれると、私はほんの少しだけ返答が濁った感じがした。

本当に?本当にそれでいいのか?田井中律。

澪を両手に抱きながら、私は深く考えてしまう。
これを逃せばデビューのチャンスなんて、きっともう二度とこないだろう。
バンドはただの趣味になる。それでもいいのか。
私はなんのために、渋る両親を説得してわざわざ音楽の専門学校に行ったんだ?

それに唯や梓は、私が今更行かないと言ったらどうするんだろう。
唯はわかってくれるかもしれないが、梓は?
梓はきっと悲しむだろう。彼女はずっとプロになる為に頑張っていた。
そう言えばムギはどっちなんだろう。
家の問題もあるし、そう簡単にはいかないのかもしれないが…。

「律」
深い思考の底に落ちていた私は、澪の声で引きあげられた。
「何?」
「私は高校の頃からずっと、律がドラムを叩いている姿を見るのが好きだったんだよ」
「…え?」
「ずっと見てた」
楽しそうにドラムを叩く貴女をずっと。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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律澪はジャスティス。
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