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スカイハイ【11】 - 04 -

Category : スカイハイ【11】
「卒業後も就職もせずにバンド活動で食べてます…なんて聞いたら、絶対いい顔しないよ」
澪のご両親が、そんなの認める訳がない。

「それは…。でも別に律は遊んでいる訳じゃない」
「うん。私だってデビューするなら真剣にする。売れるためならなんでもする」
それは本音だった。どうせバンドの道を選ぶなら本気で頑張りたい。
でももし本当にそっちを選択したら、そうしたら…。

「ま、どっちにしろ、バンドなんてそうそう食える商売じゃないしなー」
だからやっぱさ、ちゃんと働いた方がいいかな、なんてさー。
話すたびにどこか心の中に纏わりつく何か。
それを引き剥がすように、私はへらへらと笑い続けた。

そんな私とは対照的に、澪は真剣な表情を浮かべながら私の右手に触れてきた。
「駄目だよ、律」
「…な、何が?」
「する前から諦めるみたいな事を言ったら駄目だ」
澪はじっと私の目を見つめながらそう言った。
「せっかくのチャンスなんだよ。本当にすごいチャンス」

これは絶対に逃しちゃ駄目なんだ。

澪はそう言いながら、今度は私の手を握ってくる。
それはわかっている、わかっているんだけど。

「…自惚れかもしれないけど、その、律が好きな道を選ばない理由に私の事があるなら」
「澪」
自惚れなんかじゃないよ、澪。
言葉には出さず、私は澪の手をきゅっと握り返した。
「どうか気にしないで。私は応援するよ」
「…」
「パ…お父さんたちにだってちゃんと話すよ。律がいい加減な気持ちでバンドしてるんじゃないってこと」
力強く話している澪の手は、声とは裏腹に少しだけ手が震えている。

澪の言葉は私にとってももちろん嬉しいものだったけれど。
でも澪の両親がすんなりと納得してくれるとは私には思えなかった。
多分澪もそう思っているんだろう。今も震える手がそれを証明している。

「でもやっぱり私は…」
澪にそう言われても、私はやはりまだ躊躇していた。
だってそうだろう、だってもし…。

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ジャンル : 小説・文学

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