スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スカイハイ【11】 - 03 -

Category : スカイハイ【11】
「まだ大丈夫だよ。それに私は、…私はやっぱり」
「律?」
「さっきは迷っているみたいに言ったけどさ、でも」
やっぱりちゃんと就職しようか、て今は思ってるんだ。
私は視線を下に向けながら、自分自身に言い聞かせるようにそう言った。

「え?」
驚きの声を上げる澪に、私は力なく笑ってみせた。
澪に会うまでのこの数日間、私は悩みに悩んでいた。
今、私の目の前には二つの道が出来ていた。

一つは四人でバンドデビューする道。
もう一つは今バイトしている楽器店に就職する道。

一方の道は華やかに見えて、でも本当は茨の道だ。
だってデビューしたからって、売れるとは限らないのだから。
どんなに頑張っても全然売れなくて、そのまま引退という結果だってある。
それでも、そんなリスクがあったってバントをしている者なら誰でも選びたい道には違いない。

もう一方はけっして華やかではないけれど、堅実な安定した道だ。
少なくとも澪の両親からみたら、不安定な芸能の世界に居る人間よりは、安心して映るだろう。
楽器店だから、音楽ともまったく関係ないわけでもない。
それでも、今まで同じ日々が待っている事は間違いない。
だけどそれが嫌だというわけではない。

「バンドは好きだから、すごく好きだから結構悩んだけど」
「なら、律…」
「でもやっぱりバンドはデビュー出来ても不安定だしな」
「…」
「収入だって最初はきっと雀の涙。ま、それはもうある程度話を聞いたけどね」
「スカウトしてきた人から聞いた?」
「そう」
ま、それはそんなもんだろうとは思ってたから、さして問題ではないけれど。

「でも」
「それにさ」
澪の声を遮るように私は話を続ける。
「やっぱり世間的にもあんまし良い感じはしないよね」
「え?」
「つまり、澪の両親だって今はまだ学生だからまだしもさ」
「律、何を言って…」
澪の話を遮るように、私は淡々と話を続ける。

関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。