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スカイハイ【10】 - 07 -

Category : スカイハイ【10】
あれから四人でバンド練習もしていない。
ただ唯と梓は、二人で合わせて練習している事は聞いていたけど。

「でも一昨日いきなり連絡があって話があるから来て欲しい、て言われて」
それはまさに青天の霹靂てやつだ。
「その日はメンバー全員空いてたから、四人で行ったんだ」
そこにはオーナー以外、見知らぬ女性が一人私たちを待っていた。

「どんな話だったの、律」
途中から私の話を黙って聞くままだった澪が、静かな口調でそう聞いてきた。
もちろん私も今更それに答えないつもりなんてない。
「…スカウトされた」
「スカウト?」
「私たち四人で、バンドデビューしてみないか、て言われたんだ…」
それは確かに悪くない話だった。いや、バンドをしている者なら誰でも望む…。

***

私たちをスカウトしてきたのは、どこかの大きな不動産会社(名前忘れた)だった。
その不動産会社が、数年前に「音楽事業部」なるものを創設したのだそうだ。

「創設したのもはいいけど、まだこれといった実績はないんだけどね」
そう言って私に名刺を差し出した女性は、爽やかな笑顔を浮かべる。
「現在は若手の将来有望なバンドやシンガーを発掘している、て処なのよ。」
「はぁ」と曖昧に答える私。

「こちらのライブハウスにはたまに寄らせてもらっているんだけどね」
以前貴女たちの演奏を聞いて、ちょっといいかもと思ってね。
そう言いながら、彼女は眼鏡の位置を少し上げる。
彼女はスカウトマン(ウーマン?)兼マネージャーでもあるらしい。

「ま、まだまだ甘い処も一杯あるけど。それはこれからの課題するとしてー」
可能性に賭けてみましょうかー、て事で上の承認も得ることが出来たんでね。
「それでこうしてお話に来ました、てな訳」
「はぁ、そうですか」と私はまたもや曖昧に返答してしまう。
ちらりと周囲を見ると、唯たちもまだ少しポカンとした表情を浮かべていた。

それから彼女は私たちに音楽事業部の簡単な説明と、スカウトに応じた場合の今後の活動内容等を詳しく教えてくれた。
「…と、まあこんな処かしらね。それでどうかしら、貴女たち」
「へ?」
ちょっと間抜けな返事をしたのは私じゃない、梓だ。
案外今この中で、事態の成り行きに一番動揺しているのは梓かもしれない。
彼女が心から望んでいた事が、降って湧いたように目の前に差し出されたのだから。

「へ、じゃないでしょう。どう、私と一緒にプロを目指す気はあるの?」
「そ、それはも、もち…」
「あの!」
梓がややどもりながらも力強く肯定しようとする前に、唯の声が部屋に響いた。

「はい、何かしら?」
「あの、それはすごく嬉しいお申し出です、はい!」
唯が少し興奮したようにそう言ったのはいいが、普段言い慣れない言葉だったせいか、舌を噛んだようで顔を少し歪めている。

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