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スカイハイ【10】 - 04 -

Category : スカイハイ【10】
「そうなんだ。良かったね、律!」
「う、うん」
「そっかー。やっぱり見てる人はちゃんと見てくれてるんだなぁ」
律は本当はすごく真面目だし、楽器店の仕事を頑張ってたもんな。
澪はそう言って、本人の私よりずっと嬉しそうにしてくれていた。

「あ、でもまだ正式に決定したわけじゃないんだ」
今度面接があるんだけどね、と一応それも伝えておく。
「ただ店長はそれは形式的なものだから、て言ってた…」
「大丈夫だよ、律!律なら絶対社員になれるよ!」
喜びで少し興奮しているのか、私の言葉を遮って澪はそう言った。

澪は私が就活で苦戦していたのを知っている。
だから仕事がようやく決まりそうになった今、心から喜んでくれているようだった。
そんな彼女を横で見ている私の気持ちは、ひどく複雑だった。
ついこの間、店長から社員の話が出た時は嬉しくて、早く澪にこの事を伝えたい。
…と、そう思っていたのに。

それで面接はいつ?いつから正式に社員として働くの?
矢継ぎ早やにそう聞いてくる澪に、私は微妙に彼女から視線を逸らす。
澪に言わなきゃいけない事はこれだけじゃない。他にもある。
「面接は来月だけど…澪、私さ」
「うん、何?」
言い淀む私と楽しそうに聞き返す澪。

「私さ。まだその、悩んでるんだ」
「え?悩むって何を?」
「それはその。つまりそこの社員になるか、てこともあるけど」
私の言葉に澪の表情がほんの少し曇る。
「あ、律はそこで社員になりたいとまでは思ってなかったの?」
だったらしょうがないよね、とさして澪は私を責める様子もなく言う。

「せっかくのお話でも、律が嫌なら無理する必要はないよ」
だってどうせ社員になるなら長く働ける方がいいし、それに…。
「いや、今のバイトが嫌だってわけじゃないんだ」
どこか励ますような感じでそう言ってくれる澪の話を私は遮る。

「社員にならないか、て言われた時、すごく嬉しかったし」
「じゃあ、どうして?」
澪は少し怪訝そうな顔を浮かべながらも、私の側に近寄ってきた。
ちゃんと聞くから話して、とばかりに私の口元に耳を寄せる。

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ジャンル : 小説・文学

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ジャンルは『けいおん!』律澪
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いい言葉ですね。

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