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スカイハイ【9】 - 06 -

Category : スカイハイ【9】
これまで真面目に就職しようと心に決めて、日々就活に勤しんでいたのに。
今はそれもせず、私はなんとバンド活動に打ち込んでしまっていた。

なぜそんな事をしているかと誰かに聞かれれば、それはこの間唯が家に来て四人一緒に本気でバンド活動をしようと言ったあの日から、事態がいろいろ急激に変化していったから…としか言いようがないのだけど。
「オーディション、か…」
一時、雑誌を叩く手を止めて私はポツリとそう呟いた。

***

私は唯に一度だけライブをしようと言った。
一度してみれば、私たち四人のバンドがどれくらいのものなのか、少なくとも私自身はわかると思ったからだ。もちろんこんなもの単なる言い訳だと、自分でも何となく理解していたけれど。
本音では唯に言われるまでもなく、私だってやってみたかったのだ。
唯とムギ、そして梓の四人でライブがしてみたかった。

そう思いムギに確認してみたら、彼女はあっさり了解した。
実はムギはものすごいお金持ちの家のお嬢様で、大学卒業後は彼女両親が経営する会社を手伝う予定だった。その為に留学したりして、経営的な勉強をしていた訳だが。
「家の方はいいのか、ムギ?」
バンド活動なんかしてて、両親は反対しないのだろうかと思って私がそう聞いてみた。
ムギは大学にだって通っている訳だし。

「大丈夫よ、りっちゃん。お父様たちは私の意思を尊重してくれているから」
もちろん将来的には両親の会社の仕事を手伝うつもりだけど。
と、ムギはそう言ってニッコリと笑う。
「でも今はまだ、たくさんの可能性があると思うし、それにチャレンジしてみたい」
だから私の事は気にしないで、と話すムギはなんだか楽しそうだった。

「私は元々プロを目指してますから」
いずれ誰かと組むつもりだったし、とりあえずは願ったり叶ったりです。
横で私とムギの話を聞いていた梓が、冷静な表情のままそう言う。
「まあ、このバンドがプロとして通用しないようなら、さっさと出て行きますけどね」
ニッコリと笑ってそう言う梓は、やっぱり唯の言う通り、ツンデレな猫を思わせる。

「おお、言ってくれるねぇ」
梓の挑戦的な発言にも、私は腹を立てるどころかなんだか楽しくなってくる。
「大丈夫だよ、あずにゃん!この四人なら間違いなし!」
いつもの能天気な唯らしい、なんの根拠もない自信だけど、今回に限っては私もさして揶揄するような真似はしなかった。
「頑張りましょう」
締めの言葉のようにムギがそう言うと、まずはどこで演奏するか四人で話し合いを始めた。

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ジャンル : 小説・文学

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