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スカイハイ【9】 - 04 -

Category : スカイハイ【9】
「唯」
帰ろうとしてコートを羽織る親友の名前を私は呼んだ。
「な、何?」
「一度だけ」
「え?」
「まずは一度、四人でライブをしよう」
その後で考えてみるよ、と私は言った。

「考える、て何を?」
「何寝ぼけた事言ってるんだよ、バンドだよ、私たちのバンドのこと」
さっきまでずっと私を誘っていたくせに、急にさっぱりわかりません的な表情を浮かべる唯に私は少し呆れる。
「え!?り、りっちゃん!」
「まだそう決めた訳じゃないよ。とりあえず一度ライブしてみて、それからだ」
「ライブするの?」
そう聞いてきた唯の声は弾んでいる。

「ああ、まずはやってやろうじゃないか」
「やったー」
「その時のお客さんの反応見れば、何もかもわかるだろうしな」
私たち四人のバンドが、どれくらいのものか。
落ち着く事無くふわふわ浮いて、風に翻弄されるがままの私の本当の気持ちも。

「絶対大成功、盛り上がる事間違いないだよ」
「どうだかな。とりあえず、一度はその話は乗ったよ、唯」
そう言いながらも、頭の中では澪の悲しそうな表情が一瞬チラリと浮かぶ。
それでも、もう止められそうになかった。
澪、ごめん。一度だけ、一度だけ私に考えるチャンスを下さい。

「そう言えば、梓やムギにはもう話したのか?」
「あずにゃんには前から言ってるけど、ムギちゃんにはまだ」
「なんだ、ムギにはまだ聞いてなかったのか」
「てへへ。そうでした」
やれやれ。やっぱり唯は肝心な処がどっか抜けてる。
「よし、さっそくムギに連絡取ってみるか」
ライブするなら選曲もしないといけないし、四人合わせた練習だってもっと必要だ。

「それと記念すべき最初で、でも最後になるかもしれないライブを、さてどこのライブハウスでするかだな」
私はいくつか頭の中に候補を浮かべる。
「なんだか不吉な言い方だね。でもそうだね、それも考えなきゃ」
「とにかく忙しくなるぞ、唯。時間はあんまりないんだからな」
「ラジャー」
楽しそうに敬礼する唯を見て、私も久々になんだか楽しくなってきた。

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ジャンル : 小説・文学

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