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スカイハイ【9】 - 02 -

Category : スカイハイ【9】
「でも専門学校に入った頃は、そんな風に考えてなかったけどね」
そう言ってあはは、と少し笑う唯。
「じゃ、どうして急に…」
「あずにゃんが」
「梓?」
急に梓の名前が出てきたので、私は訳がわからず首を少し傾げた。

「あずにゃんはね、本気なんだよね」
「本気?」
「音楽に対して本気なんだよ。彼女はね、本気でプロを目指してるだよ」
「…」
それは私も何となく感じていた。
ちゃらんぽらんな私や、能天気な唯とは違う。
梓の音楽に真剣に取り組む姿。

「あずにゃんを見ていたらね、なんだか私もその気になっちゃったんだ」
「でも、唯」
「うん、楽な事じゃないてわかってるし、もしかして後ですごい後悔しちゃうかもしれないけど」

でも、私、決めたんだ。

将来に対する心配から、そんな考えを止めさせようとする私の言葉を封じるように。
唯委は私の目をじっと見つめながら、どこか歌うようにそう宣言した。
そんな唯の様子はもう変わる事もない、全てを決めて決意した後の清々しさがあった。

「そうか…」
私はもう何も言えなくなってしまった。
内心では友人の将来を心配する気持ちと同時に、どこか強烈な羨望にも似た何かが湧き起こる。
「梓と二人でバンドを組むのか」
湧きあがった何かを抑えるように、私は口を開いて話を続ける。

「うん、そのつもり。でも本当はね、りっちゃん」
「ん?」
「私はりっちゃんとムギちゃん合わせた四人でしたい」
「…」
「りっちゃんが真面目に頑張ってお仕事探しているのもわかってるよ、私」
その理由も、と言った唯の言葉に、私はただ沈黙するばかりだ。
「でも今のままだときっとりっちゃん、どこにも受からないよ」
唯が妙にすっぱりとした口調でそう言いきったので、私は少しだけ不快な気分になった。

「なんでだよ」
「だってりっちゃんは本当は、どの仕事も本気でしたいなんて思ってないんでしょ、まだ」
唯はそう言うと、チラリとテーブルの上にある就職情報誌をちらりと見る。

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ジャンル : 小説・文学

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